【鬼滅の刃】好感度見える体質なんてべつに嬉しくない 2 (ページ2)

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お花見ページ2

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＿＿ぱちり。

目を覚ますと桜が広がっていた。ふわふわとした感覚にぼうとしていると、背後から名前を呼ぶ声が聞こえてくる。

振り返るとよく知った顔が並んでいた。柱が全員揃っていると思えば炭治郎たちや蝶屋敷の子達、玄弥くん、獪岳までいて、理解が追いつかず立ち尽くす。

そんな私を見て不思議そうにした無一郎くんがこちらにゆっくり近づいて手を引き、行こうと言った。よく見てみると無一郎くんも他のみんなも私服で、隊服の姿を見慣れている私にとっては少し不思議だった。

『無一郎くん、今日何かあるんだっけ？』

「何言ってるの。みんなを誘ったの、Aでしょ。」

え、そうだっけ。
頭の中にはてながいくつも浮かぶ私の顔はさぞかしアホづらだったのだろう。宇髄さんがそんな私を見て口を開いた。

「おいおい、〝みんなでお花見に行きたい〟って言ったの忘れたのか？」

『お花見、みんなで…』

「そうですよ、Aさん。ふふっ、忘れちゃったんですか？」

しのぶさんがそう言って私の手にするすると手を通し、周りに見せつけるように繋いだものだから、それを見た善逸くんや宇髄さんが騒いでいるのをよそに少し照れてしまう。

手を握る感触に、何かを思い出しそうだった。