鬼狩り ページ17
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「！！そういうことか！分かれば簡単だ！！地味に死ね！！！」
宇髄さんは片方をやってくれている。
となると、私は女の鬼の方だ。
「なんで…なんでよ！！いやよ！！死にたくないわ！」
『…それでも、私は貴方を殺す。来世で鬼にならないように祈って、貴方を楽にする。』
すると、鬼は少しの間黙り、また口をひらく。
「楽……楽に、なれるの。だって死んだら、痛いわ」
『……貴方達に殺された人達も、きっと痛かった。』
「…死んだら、殺してきた人達に謝れるのかしら。」
『…分からない。でも、これ以上、人を殺して辛い思いをすることは無いよ。』
「怖かった。最初は人を食べたくなかったのに、だんだん美味しそうにみえて、食べてしまうの。楽しいと思ってしまったの。でも、辛かった！！胸が痛かった！！」
ああ、この人はきっと、鬼になる前は、とても優しい人だったんだ。
「………もう、決心はついたわ。殺してちょうだい。」
�爛�チッ��
薙刀を構える。
これは、鬼に情けをかける技。痛みがない技。
『時の呼吸 参の型 ��
�爐� り が と う��
そう、笑った気がした。
『宇髄さん、私の方は終わりました。』
「こっちもだ。こいつらは、双子の兄妹だったんだと。」
『そうだったんですか…。』
きっと、普通に暮らしていたはずだったのに。
「…そう落ち込むんじゃねーよっ。お前は派手にいつもの馬鹿みたいな顔してろ。」
そう言って、宇髄さんは私の頭に手を置く。
ああ、優しさがあったかい。いつも派手派手言ってるうるさい人だが、ちゃんと周りの人を大切にする。尊敬する人だ。
『馬鹿とはなんですか！！しかもいつもって！！私いつも馬鹿な顔べつにしてませんから！！』
「あー。ハイハイ。」
『宇髄さん絶対聞いてませんよね？？聞き流しましたよね今。』
「あ、そういや結婚の話報告しに行くんだったな。」
『………………宇髄さん。』
「どうした。って、あ。」
『結婚の話に、つっこみたいのは、山々なんですが、私、さっき鬼の攻撃を受けた時…止血…忘れて…』
�爛丱奪鱈�
「お前やっぱ馬鹿じゃねえか！！！」
宇髄さんも今気づいたらしい。高速で抱えられ、物凄い速さで1番近い蝶屋敷へと運ばれる。
…こんな怪我を忘れるとか…馬鹿すぎる私…
あっ、田中君が見える(誰)…死んじゃうのか私…
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作者名：なる | 作成日時：2019年12月20日 1時
