神社の言い伝え 【青】 ページ6
「はい、流星」
藤「あー、ありがと」
さっき誰かもわからない女の子から流星にって渡された手紙を渡す。
日常茶飯事だから別に驚くこともなくて
流星もまたか、と言うわけでもなくすんなり受け取る。
「流星」
藤「うん？」
「返事、しないの？」
藤「んー、めんどい」
何にも興味を示さずぼーっとしている流星は
本当に何を考えてるのかわからない。
小学校の頃から一緒にいるけど、いつもなんだか掴めなくて。
「一回くらい付き合ってあげたらいいのに」
藤「うーん、それは無理やな」
「なんで？」
藤「やって、」
__好きな人おるもん
そう、遠くを見つめて答えた時は
興味津々でもっと話を聞きたい
そう思ったけど
その瞳の先に見つめるのは私じゃない、
そう感じて
「そっか、」
悲しくなるのが嫌だから、
それ以上は踏み込まないようにした。
.
高校最後の夏休み
5年に1回行われる高校の近くの神社のお祭りが開催されるということで
終業式の前からその話で持ちきりになる。
��好きな人と一緒に鳥居をくぐると両想いになれる��
そんな言い伝えがあって
なんかもう男子も女子もなんだかソワソワしている。
まあ、そういうことだから
「流星くん、夏祭り行かない…？」
流星は引っ張りだこで
色んな人から声をかけられているのを何度も目撃した。
だけど流星は決まって
藤「ごめんな？行く人決めてんねん」
そう、答える。
誰なんだろう、
何度考えても答えが出るはずもなく
だからと言って聞くこともできず
勝手に綺麗な女の人を想像して
1人で勝手に悲しくなるから
結局考えることもやめた。
.
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なる(プロフ) - ぱぴこ。さん» ありがとうございます（ ; ; ）めちゃくちゃ嬉しいです！！！今ひとつ、書いている途中なので頑張りますね（＾Ｏ＾） (2019年7月17日 9時) (
レス) id: c5611b0274 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ。 - とってもこのお話好きです！！！！更新頑張ってくださいね！！！！応援してます！！！ (2019年7月16日 19時) (レス) id: 913e0f575f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なる | 作成日時：2019年7月15日 20時
