今日も片想い【桃】 (ページ3)

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やっと実験が終わってゼミ室で帰る用意をする。

重「A遅いー」

「ごめん、おまたせ」

１回生のときから仲の良いしげと一緒に帰る。

重「でもA、すごいな」

「なにが？」

重「女子1人やのによーやっていけてるわ」

「あー、」

たしかにゼミが決まったときに女子1人ってわかって

本当に不安だった。

だけど、

「しげがおるからやで」

重「ちょ、おまっ！恥ずかしいやんけ」

「うわ、照れてるー(笑)」

しげとはいつもこんな感じ。

昔からずっといる幼馴染のように仲が良くて。

家の方向が同じだから時間が合えば一緒に登校したり帰ったりしてる。

本間にしげがおらんかったらどうなってたんやろ、

重「でもそんなん、他の男にも言うたらあかんで？」

「え？」

重「勘違いしてまうから」

「はーい」

しげはいつも私のことを心配してくれていて

男子だらけの研究室だからどうしても下ネタが飛び交ってしまって

私が気まずいなーって思ってたりしたら

重「Aおんねんからやめたれ(笑)」

って言ってくれたり。

もう別れちゃったけど彼氏の相談に乗ってくれたり

ほんま、頼りになる大親友ってやつやな

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