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望side
小「はあ〜、やる気出ん」
藤「梅雨やしなあ」
小「ちゃう、Aおらへんもん」
水曜日。
この日はAがサークルのある日やから昼過ぎからおらんくなる。
いつもはめんどくさい実験でもAも隣でやってて
それでよくしゃべるから楽しくて頑張れてたけど
藤「俺じゃ不満なん」
小「そうじゃないけどさー」
なんか、物足りひんく感じる。
…あ、流星に失礼か
藤「愛の力で頑張れてますってやつ?」
小「んー」
藤「ふはっ、きもちわる(笑)」
小「おい!(笑)」
毎週こんな感じやからそろそろ慣れろやって感じやねんけど
やっぱりパワーが全然違う。
藤「望ごめん。俺バイトやから帰るわ」
小「は?そんなん聞いてへん」
俺がダラダラやってたから時間がかかってしまって
流星はバイトって言って帰ってしまった。
小「あー暇やー」
流星も帰って
ほかのゼミのメンバーも帰ってしまって1人になる。
さすがにそれはキツすぎて
小「ちゃっちゃ終わらしますか、」
そう、ちょっと本気を出して頑張った。
.
小「あー疲れた」
ようやく終わって夜の19:30くらい。
原付置き場に行ってエンジンをかける。
明日もあの実験するんだるいなー
そんなことを思いながらブーンと走らせる。
そしたらだいぶ前の方に男女が歩いてるのが見えて。
仲良さそうに歩いてて
なんかいいなって思いながら走行し続けてたら
「あはは、やんなあ!」
神「うん、絶対そうやん、(笑)」
Aと神ちゃんで。
それに気づいた瞬間なんかこう…、
きゅうって胸が苦しくなって
小「ばいばーい」
「えっ、?あ!のんちゃん!ばいばい」
サッと横を通り過ぎた。
あーうらやましい、
俺は下宿で原付登校やから絶対Aとは一緒に帰られへん
からこそ、神ちゃんがAと帰ってるんが悔しくて
少し敗北感を覚えた。
.
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みどり(プロフ) - もし良ければ続きが見たいです! (2020年2月24日 13時) (レス) id: f63555df24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なる | 作成日時:2019年6月9日 15時