淳太くん家の家政婦さん ２【黄】

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「中間さん、歩けますか？」






こんな酔いつぶれることあるんだ、なんて思いながら

千鳥足の中間さんを寝室に連れて行く。





「ほら、着きましたよ」

中「ん…、」






ベッドに座らせてから肩から中間さんの腕を解いて






「お水いりますか？」

中「ん、」






お水を取りに行こうとその場を離れようとすると






「わっ、」






腕を引っ張られて中間さんの腕の中へダイブする。







え、なに、この状況






ドキドキが加速して頭が追いつかない

私今中間さんとハグ…してる？






中「Aちゃん…、」






名前を呼ばれて顔をあげると

酔っているせいか目がトロンとしていて

なんだか色っぽい






「中間さん…？」






そう名前を呼ぶとぎゅうって私の背中に回る腕の力が強くなって






___好き、






「え…、」





そのままベッドに一緒横になる。







聞き間違い…？

早まる鼓動を必死に抑えようとするけど






「っ、」





向かい合わせで横になったから顔の距離なんて数センチで更に早くなる心臓の音。

…だめ、心臓もたない






スースー寝息が聞こえるから寝たのかなと思って

中間さんの腕から抜け出そうとするけど







中「だーめ、」






って離してくれない。

どう…しよう、





嫌なわけじゃない

アルコールが入って少し火照った中間さんは

心地よい暖かさで安心感があって離れたくない、って思うけど






だけどそうしたらせっかく蓋をした気持ちが溢れてしまいそうで、

離れたいのになかなか離してくれない。







「中間さん。私、戻りますね」






でもこれ以上いるともうだめになっちゃいそうで

強引にだけど腕を解くことに成功してリビングへ行く。







急いでソファーに横になるけどさっきの言葉が忘れられなくて寝れそうにない。

思い出すとかあって顔が熱くなる。






だけど中間さん…、覚えてるのかな、

すごく酔ってたし酔った勢いだったりして…、







色々考えたけど一度聞いたその言葉は頭から離れなくて

もう抗うことも出来ず、

私の気持ちはまた、溢れ出した。


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