▽32 ページ32
中「でも小瀧と仲いいやん？」
「あーまあ、たしかに」
中「噂で聞いたけど、歓迎会終わり泊まったんやって？」
「え、そんな噂まわってるんですか」
だから余計勘違いしちゃったんだ
そう、納得がいく。
中「まあ、まだ違うかったとしてもいずれはそうなるんちゃん？」
「私と小瀧くんがですか？」
中「うん、お似合いやし」
…その言葉、中間部長からは聞きたくなかったな
なんて心が痛んで。
さっき一瞬でももしかして、って勘違いした自分が恥ずかしい。
中「…あ、ごめん。あんま突っ込んでいい話じゃないな」
そろそろ行こか、って言って席をたつ中間部長は
きっとまた私の口数が減ったからって
気を使ってくれたんだろうけど、
その優しさが、今はとても苦しい。
.
「今からどこに行くんですか？」
中「ん？買い物」
「買い物、？」
当たり前かのように言うけど
え、出張だよね？
中「服、濡れちゃったから新しいの買おうと思って」
「…え、私いります？」
中「うん、選んでよ」
「でも出張って」
中「ああ、うん。その辺は大丈夫やから」
なにも納得がいっていないけど
車を走らせ続けて高級そうなお店に着く。
「うわ…、高…、」
中に入ると煌びやかに輝く店内。
並んでいるスーツは
目ん玉が飛び出るくらいのお値段で。
そんな服を汚してしまったのだと知って
一気に血の気が引く。
中「どっちがええかな？」
「うーん…、こっちかなあ、」
中「ん。じゃこれ買お」
…なに、これ
恋人みたいな会話。
うれしいような、悲しいような。
小瀧くんとお似合いって言われた時点で
そうなることはもうないのに
そんなことを考えながらぼーっと
私が選んだ服のお会計をしている中間部長を見ると
やっぱり大人っぽいな、なんて感じて。
隣にはきっと上品でおしとやかな
美人な人が似合うんだろうな、
…うん、しっくりくる。
中間部長の隣にその想像の女性を重ねて
なにやってんだろ、って1人で悲しくなって。
はあ、
と１つため息が出た。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 655人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なる(プロフ) - 宇佐見蒼空さん» コメントありがとうございます（＾Ｏ＾）ご指摘もありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします(*^^*) (2019年6月23日 14時) (
レス) id: c5611b0274 (このIDを非表示/違反報告)
宇佐見蒼空(プロフ) - いつも、楽しく読ませていただいています！そこで、26話の中間部長の中間の字が仲間になっています。直していただけると有り難いです(о´∀`о)これからも楽しみにしています！ (2019年6月23日 0時) (レス) id: 442893a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - okmrernさん» わあああ（ ; ; ）めちゃくちゃうれしいです（ ; ; ）！ありがとうございます、本当に！！頑張りますね(^ ^)！ (2019年6月11日 22時) (レス) id: c5611b0274 (このIDを非表示/違反報告)
okmrern(プロフ) - なるさんの書く淳太くんがリアルで最高にグッときます！これからも読ませていただきますので無理せず頑張ってください！ (2019年6月11日 19時) (レス) id: 473bebe0bb (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - atu66mi67yu129さん» そう言っていただけると本当うれしいです（ ; ; ）こちらも頑張りますね！！！ (2019年6月9日 15時) (レス) id: c5611b0274 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なる | 作成日時：2019年6月9日 10時
