ドS上司 【黄】

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朝からドキドキしぱなっしで

お昼休みまでの時間、ずっと緊張していて時間が進むのが本当に遅かった。







話ってなんだろう、

連絡が来るくらいだからよっぽど重要なんだろうけど…、

…え、何かやらかしたかな、






午前中中間部長は会議に行っていて

お昼休みになってからも現れなくて仕方ないから

資料作りをしながら待っていると







杏「Aさん、ちょっといいですか、」






そう、杏奈ちゃんにまた連れ出されて

あまり人気のない、給湯室に連れていかれた。







今度はなんだろう、

なんて思いながら杏奈ちゃんが話し出すのを待つ。







杏「昨日、小瀧くんと飲んでましたよね？」

「え、」

杏「やっぱり気があるんじゃないですか」

「や、違う」






うそ、

見られてたの？






「なんで知って…」

杏「友達が見かけたって」

「ごめん、だけどそんな気はなくて」

杏「そんな気なくて2人で飲みますか？」







怒ってる杏奈ちゃんはもう聞く耳持たずで

私の話なんてこれっぽちも聞いてくれない。






杏「私、映画誘ったんです、続編がどうのって言ってたから」

「うん」

杏「そしたらなんて言われたと思います？」






なんてって言われても…、

あんなに行きたそうにしてたからいいよって言ったんじゃないの、







杏「Aさんと行く約束してるから、って」

「え、でも断ったよ？私」

杏「知ってます、もう、わかってるんです」






怒ってると思ったら涙目になって。

どうしたらいいかわからなくて私も戸惑う。






杏「小瀧くんはAさんのことが好きなんです」

「え、それはないと思うけど…」

杏「あるんですっ、」






声が上擦っちゃって苦しそうだから

給湯室でちょうどコップも置いてあるから水を入れて

どうぞって渡すと








杏「なんですか、同情ですか？」







逆に怒らせちゃったみたいで







杏「こんなのいりませんっ、」






そのまま入れてあげた水をかけられた。



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