ドS上司 【黄】

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映画館に着いて1番近い時間の

11時からの会のものを見ようと思ったけど







小「うわ、前しか空いてない」

「本当だね」






人気だから前の方しか空いていなくて

断念して次の会のチケットを購入した。







14時すぎからだから結構時間ができてしまって

どうしようか、ととりあえず近くのショッピングモールに入る。







「すごい人だね」

小「休日やしなあ」






ショッピングモールは土曜日ってだけでいっぱいなのに

今日はそれに被せてイベントをやっているみたいで

人が溢れかえっている。







小「混みそうやから早めのお昼ご飯にします？」

「うん、そうだね」






早めと思ったけどそう考えている人は少なくなくて

どこも並んでいて

1番回転が早そうってことでラーメン屋さんの列に並んだ。







小「Aさん、いいんですか？ラーメンで」

「うん、全然こだわりないよ」

小「へー、女の人って外食ってなったらおしゃれなもん食べたいんかなって思ってました」

「あー、映えるとこってやつ？」







たしかに私も興味がないわけではないけど

そういうとこってすっごく混んでるし

どうせお腹に入ったら一緒でしょ、って考えちゃう







小「僕、そういう女性苦手なんですよ」

「そうなんだ？意外」

小「めんどくさいんで。あと、なんかうるさそうやし」








へえ、意外。

結構サバサバしてるんだなって知って

なんだかちょっと親近感が湧く。







小「だからAさん、一緒におって楽しいんか」

「なに、急に(笑)」

小「なんか、Aさんには気使わないんですよ」

「どういう意味」

小「いや、いい意味ですよ？楽しいってことです！」







なんかうまく言いくるめられたような気もするけど

まあ…いっか、



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