兄弟の進む道 (ページ46)

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僕の話２ページ46

二人が見ている方を見てみると真っ白な人が飛び降りてきた。

「鶴丸！」「鶴丸さん！」

二人が真っ白な人に抱きついた。

「おっとと。久しぶりだな。今剣、五虎退それから......悠」

僕のことを....しってるの？どうして？僕はこの人に会ったことがないはずだ。

「その様子じゃあ覚えてないみたいだな。」

「うん。僕はあなたのことを知らないよ？誰なの？」

「俺は、鶴丸国永だ。気軽に鶴さんって呼んでくれていいぜ」

「鶴さん....鶴さん。」

知らない名前なのになんだか、温かい....

ねぇ....あなたは誰なの？僕はあなたを知ってるの？

「鶴丸はどうしてここにいるのですか？」

鶴さんは、そうだなぁと少し考えるそぶりをしてからゆっくりと話し始めた。

「重傷の伽羅坊のことが心配で、俺がずっと部屋にいたのはしっていただろう？」

二人は頷く。

「伽羅坊は一人で大丈夫だと聞かなくてなぁ。勝手に折れてしまいそうで怖かったもんで俺はずっと見てたんだ。そんな驚きはいらないからな！

だが、ずっとそんな生活をするわけにもいかない。光坊に部屋を追い出されてしまった。」

「鶴丸らしいですね。」

光坊っていうのは光忠のことかな？

「.....それに知っている霊力がいたからな」

「つ、鶴丸さん何か言いましたか？」

「いーや。気のせいじゃないか？」

鶴さんは、お兄ちゃんが何かを隠しているときと同じような笑いを浮かべた。

なにを、かくしてるの？