肩車 ページ22
「さあ行こう。....よいしょっと」
髭切さんは流れるように俺を肩車する。
「なに....？」
「この方がよく見えるでしょ。さっ行くよ」
こんなことをされたのは、もう何年前だろう。随分昔にはされたけど悠が生まれてからは初めてかもしれない。
髭切さんは鼻歌を歌いながらグングン進んでいく。歩いたことのある場所も高いところから見ると楽しい。
「兄者、どこへ行くか決めているのか？」
「んー、膝太郎はどこがいい？」
「膝丸だ、兄者!とりあえず食堂でどうだ。....そのやたら細い体が気になる。最近は俺たち刀剣男子も食事をしてないんだ。Aを見ているやつらも気づいてないんじゃないだろうか」
「そうかもね。A、ここで食事した？」
あぁ、そういえばしていないかもしれない。
「その様子じゃしてないみたいだね。なら決定だ。簡単なものしか作れないけど久しぶりにやってみようか」
「そうだな兄者」
「さっいくよーA！」
そう言うが早いか髭切さんは駆け出した。肩車されているのでグワングワンと大きく揺れる、慌てて頭につかまって目をつむった。恐る恐る目を開けてみると勢いよく周りの木々や建物が動いている。思わず笑いがこぼれた。
「どう？楽しいでしょっ」
俺は頷いた。楽しい、とても。
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季歌(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます！頑張りますっ (2019年8月6日 17時) (
レス) id: 178174085c (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2019年8月1日 8時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
季歌(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございます!! (2019年5月2日 13時) (レス) id: 178174085c (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - いいですね！！こう言う兄弟もの大好物なんですよね！更新頑張ってください！！！ (2019年5月2日 12時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：季歌 | 作成日時：2019年5月2日 3時
