似ている人 ページ20
「ここですよ!」
部屋についたときには三日月さんたちも着いてきていた。部屋の中には大きな男が二人。
一人は布団に横たわっている。かなりの大男だ。
「こんにちは、君が新しい審神者だね。」
もう一人は.....
「燭台切、悠を頼む。」
俺は咄嗟に言って駆け出した。
「A君!?」
無理だ無理だ無理だ!!封じていたはずの三年前が一気に蘇ってくる。
お父さんの大きな手
優しい眼
ゆったりとした言葉
纏った雰囲気
あの男は、似ていた.....すごく。
目から涙が流れているのを隠したくて。似ている男が怖くて。走った。
その先にあった部屋に慌てて駆け込んだ。
「人の子....？泣いているのかい？」
「っあごめんなさい、ごめんなさい」
「兄者、子供を泣かせたのか!?.....なぜここに人の子が？」
「僕が泣かせたわけじゃないよ。ねぇ君、どうしたの？」
温かい手で頭を撫でられて、より一層涙が零れる。口を開こうとしても涙で上手く話せない。
「と.....に.....て...も、やだ....」
「うんうん」
「兄者、分かるのか？」
「全然」
「兄者.....」
「ふふ...」
二人の気ままなやりとりを、あふれ続ける涙を拭いながら見ていると、つい笑いがこぼれてしまった。
「どうした、人の子」
「ごめんなさい。」
「いいよ、それで君が泣き止むなら」
そういって俺の涙を拭った。誰なんだろう、彼らは。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
季歌(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます！頑張りますっ (2019年8月6日 17時) (
レス) id: 178174085c (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2019年8月1日 8時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
季歌(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございます!! (2019年5月2日 13時) (レス) id: 178174085c (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - いいですね！！こう言う兄弟もの大好物なんですよね！更新頑張ってください！！！ (2019年5月2日 12時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：季歌 | 作成日時：2019年5月2日 3時
