兄弟の進む道 (ページ19)

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おかえりページ19

「戻ったぞ、Aよ。」
「おかえり」

「久しぶりの出陣で楽しかったぜ!ありがとな大将っ」
「怪我はしてない？」
「もんだいありません!」
先に来ていた燭台切が状態の確認をしている。

「A、資材もたくさん集まったぜ!」
薬研が誇らしげに宣言した。
「なら、手入れをしよう。資材集めができるように、出陣可能な人を手入れしたい。薬研、心あたりはあるか？」

「俺は、途中で重傷になっていてまだ本丸のことが把握できてないんだ。いち兄たちに聞いた方がいいと思うぜ。いち兄、知ってるか？」

「えぇ、何振か。長谷部殿は練度がそこそこ高いです。......私と燭台切殿も練度は低いですが、出陣が可能です」
名前が出たことに気付いた燭台切がこちらによってくる。

「なんの話だい？」

「私と貴方も出陣は可能という話です」

「あぁ、そうだね。だけど練度が低くて、足手まといになるんじゃないかな？」

燭台切と一期が話しているのを眺めていると燭台切についてきた今剣さんがこちらによってきた。

「A、岩融のていれはできますか？」
「できると思う。悠、どう？」
「ぼく？」

俺はこちらを見上げてくる悠に頷いた。これは悠がやるべきだ。

「手入れは、俺より悠の方が上手い。悠がやるべきだと、俺は思う。もちろん無理なら俺がやる。」

「んーん、ぼくやるよ!お兄ちゃんの役にたつんだー!」
「悠....ありがと。」

「ありがとうございます!悠っ!」
「どーいたしまして!ねー今剣くん、岩融さんはどこにるの？」

悠が今剣くんと呼ぶと顔がぱっと明るくなり悠の手をつかんだ。

「こっちです!」
今にも飛び上がりそうな勢いの今剣さんに引っ張られていく悠を後ろから追いかける。

「岩融は石切丸がみているのですよ!」
「いしきりまる？」
「そう!石切丸です。さぁはやくいきましょう!」
「うん!」