赤い糸24 ページ24
翌日、学校内は霊幻さんの話題で持ち切りだった。それも……馬鹿にするような声ばかり。
「昨日のマジ笑ったわ」
「胡散臭すぎだったもんね〜」
耳を掠めるのは、霊幻さんの悪口ばかりだ。
「っ……」
「A、耐えて」
友達も辛そうに、でもそれを出すまいとして私を制止してくれている。
霊幻さんの話ばかり私がしていたから、友達は霊幻さんの悪口が本当のことじゃないのはちゃんと分かってくれている。
「私、霊幻さんに会いに行く」
「A」
「霊幻？霊幻って言ったの？」
後ろで話していた子達が急に話に入ってくる。
「Aちゃんもそういう話とかするんだね、意外！でもまぁ、昨日のは誰でも知ってるかぁ〜」
「ふざけ……っ！」
ふざけないで、と怒鳴りつけてしまうところで友達が私の腕を引く。
「……っ……ごめん……取り乱した」
「うん……？」
短くため息を吐くと再びA、と名前を呼ばれた。
「一旦、落ち着いて。今日のA見てられない」
「ごめん……私、態度最悪だったよね」
「いいよ。そんな風になるくらい、好きってことだもん。幸せだね、霊幻さん」
「……そうかな」
微笑をこぼし、深呼吸をすると気持ちが少し静まった。
「ありがとう」
「ごめん、じゃなくなっただけ及第点って所ね。メールだけでも今しといたら？」
「うーん……いや、直接言うよ」
だってあの人は、一日中パソコンと向かい合ってるような人だから、ほんの少しだけでも空を見る時間を作ってほしい。
「ね、今日家に泊まっていかない？」
「お泊まり！いいの？」
「いいよ。実は数学でプリントが大量にあるんで手伝ってもらえたらと……」
「あぁ、あれ？提出したら私、二点だったけど大丈夫？」
「にてーん！……ま、いいや。お願いします！」
あぁ、今日初めてだ。やっと……笑えた。
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さくら餅(プロフ) - 抹茶さん» ありがたいお言葉頂けて光栄です！！もどかしい時間が長かった分、きっと未来では二人で幸せに暮らしてます！ (2019年9月2日 19時) (
レス) id: d6eb335a4b (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - とっっっっても面白かったです！！未来の2人が幸せに暮らしているところが自然と思い浮かびます！ (2019年9月2日 19時) (レス) id: b5b208b71b (このIDを非表示/違反報告)
さくら餅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» コメントありがとうございます。嬉しいです！応援は執筆の力になりますので頑張ります( ´∀｀) (2019年5月2日 15時) (レス) id: d6eb335a4b (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - この作品もお話とっても素敵です！作者様の事陰ながら応援しています！体調に気をつけて無理をなさらずに更新頑張ってください！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら餅 | 作成日時：2019年5月2日 12時
