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Friend*40 ページ41

後ろから聞こえた、愛しい人の声

「………寂しいやつ。」

いつもどおりの会話がうれしいだなんて、昔の私が聞いたら驚くんだろうな。

悠月は私のとなりにくると

「こないだは…………ごめん。」

そういった。

『っ……い、いよ。私が悪かったんだからっ…』

「………違うんだ。」

遠くに少しだけイルミネーションが光っている

『へ?』

悠月の発する言葉が









「そのネックレス…………………嫌い」


私を動揺させる


『っ、でもこれは!大翔がくれたのだし………』

「ばか、それが……………」





――――――それがいやなんじゃん、お前がアイツのみたいで。



あれ?


悠月って



「…………わり、だっせぇ。」



こんなに素直だったっけ?

私と悠月との間に流れる微妙な空気



『あ、の…………』


なにか言わなきゃ、そう思って口を開こうとするのに、出てくるのは掠れた声だけ


いつもみたいに、ふざけたらいいのかな?


ふつうのさ“友達”みたいに

『あんたも一人なんだ、クリスマスに。』

冗談を言えるような雰囲気を作ればいいのかな?

『ったくさ、二人してクリスマスに独り身とかさー、悲しいねぇー!類は友を呼ぶっていうの?あれ、ほんとかもしれないねー』



ほんとはこんなこと言いたい訳じゃない


今日、これから一緒に過ごして下さいって言わなきゃ



「…………ちげえじゃん。」

『へ?』



なのにまたキミが悲しそうな顔をするから



「Aにはいんじゃん、大翔が。」



私はまたタイミングを逃しちゃうの



『っ……。』



「俺なんかと一緒にいないでさ、行けよ。アイツんとこ。」




悠月はそういうと、少しだけ歩きだした


頭の後ろに腕をくんで。









.


.


.


.



.



.

.



.







.
.






.






「って言えるような優しい男じゃねぇんだ、俺。」






気づけば私は悠月に抱き締められていた

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設定タグ:片想い , 友達 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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ロン(プロフ) - 最高の終わり方だああぁぁあ(´TωT`)こういうの好き!密かに続きを見たい自分がいるw本当に素敵な作品でした!!!!! (2019年10月16日 18時) (レス) id: 5da2cd98ce (このIDを非表示/違反報告)
れおん - 最高でした。感動して、涙が止まりませんでした。素晴らしい作品を、ありがとうございます。 (2018年11月15日 4時) (レス) id: 8f05888d5b (このIDを非表示/違反報告)
相葉梨乃(本人) - 久々にこのサイトで小説を読みました!また来ますね!野いちご で『未来ポスト』を執筆してます!宜しくお願いします! (2014年7月1日 21時) (レス) id: 04227c95d6 (このIDを非表示/違反報告)
ちねな(プロフ) - victoryさん» ありがとうございます!私は某アイドルさんが大好きなので、イメージはその方ですが、シナリオはあるアーティストの曲から考えました♪ (2014年1月19日 15時) (レス) id: 849a07c1db (このIDを非表示/違反報告)
ちねな(プロフ) - 正子さん» ありがとうございます!頑張ってくださいね、応援しています! (2014年1月19日 10時) (レス) id: 849a07c1db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちねな | 作成日時:2013年8月23日 19時

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