友達以上になりたくて、友達以外になれなくて。 【名前変換小説】

Friend*31 ページ32

ひさしぶりの体温


「っ……。」


抱き締められる強さが切ない


『大翔？』


名前を呼んでみるけど、返事はない。


『どうしたの？』


私は、大翔の背中にてを回した


するとやっと口を開いてくれる


「……………あのさ。」

『ん？』









もっと、もっと………………………









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「別れよっか。」

『…………………へ？』



傷つけあえるほどに、愛せたらよかったね。




「だから………解放してあげる。」

『っ！？』



大翔が急に伝えてくる言葉のひとつひとつが、私の胸を抉った



大翔の瞳が私を捉える









「…………俺ね、ずっと心配だったんだ。」







大翔は、私の手を握るとゆっくりと話し出した





「でも、最初から気づいてたんだよね。Aが本当に想ってるのが、誰がくらい。」






『っ……ごめん。』






「別に、謝ってほしい訳じゃない。ただ………」





じっ、と顔を見つめると


大翔は少しだけ笑ってこういった




「できるなら、やっぱAの隣で笑っていたかった。」

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