Friend*21 ページ22
「ちょっと、Aどこみてる?」
『へ?』
手を止めて、悠月を見ていると雪乃にそう言われた。
「悠月のこと……………みてた?」
『っ!?』
やっぱり、雪乃にはお見通しみたい
すると、雪乃が私の腕を引いて、教室を出た
きっと、気づいていたんだよね。
そして連れてこられたのは、誰もいない渡り廊下だった
雪乃はこちらを振りかえって、優しく言った
「ねぇ、大翔のこと、ちゃんと………好き?」
ただ、それだけを。
『っ…〜』
「んー、やっぱりかぁ。」
ちがう、ちゃんと好きだよ。
そう言おうとするのに、なぜか言葉がつまる。
「Aはさ、悠月のことどう思ってるの?」
座ろっか、そう言いながら雪乃はまた、私を引っ張る。
雪乃は、悠月みたいだね。
気づけば隣にいてくれて
雪乃になら、ちゃんと話せる気がして、私は気持ちを打ち明けた。
『あのね、私は…………ちゃんと大翔が好きだよ。』
「うん。」
『だけどね、なんでだろっ………………あのねっ…………』
視界がにじむ
『なんかねっ…………』
きっと私は初めから気づいていたのかもしれない
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『悠月を見るとっ、苦しくなっちゃうんだぁっ…………』
私が好きなのは、彼だったんだって。
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ロン(プロフ) - 最高の終わり方だああぁぁあ(´TωT`)こういうの好き!密かに続きを見たい自分がいるw本当に素敵な作品でした!!!!! (2019年10月16日 18時) (レス) id: 5da2cd98ce (このIDを非表示/違反報告)
れおん - 最高でした。感動して、涙が止まりませんでした。素晴らしい作品を、ありがとうございます。 (2018年11月15日 4時) (レス) id: 8f05888d5b (このIDを非表示/違反報告)
相葉梨乃(本人) - 久々にこのサイトで小説を読みました!また来ますね!野いちご で『未来ポスト』を執筆してます!宜しくお願いします! (2014年7月1日 21時) (レス) id: 04227c95d6 (このIDを非表示/違反報告)
ちねな(プロフ) - victoryさん» ありがとうございます!私は某アイドルさんが大好きなので、イメージはその方ですが、シナリオはあるアーティストの曲から考えました♪ (2014年1月19日 15時) (レス) id: 849a07c1db (このIDを非表示/違反報告)
ちねな(プロフ) - 正子さん» ありがとうございます!頑張ってくださいね、応援しています! (2014年1月19日 10時) (レス) id: 849a07c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちねな | 作成日時:2013年8月23日 19時