Friend*11 ページ12
『おじゃましまーす。』
はじめて入る、男子の部屋。
大翔にはわるいけど、緊張せずにはいられない。
「ん、」
悠月がこちらを向く
『あ、ごめん。急に押しかけちゃって。』
「いや、いいよ。それより……」
なんで来たの?
まるでそんなことを伝えるような目が、私を捉えた。
『あ、あのね、これ。』
「え?」
あんまり状況が理解できていないような、悠月に、途中で買ってきたヨーグルトや、スポーツドリンクを渡した。
『風邪だって聞いたから。』
本当はこんなの柄じゃない。
だけど、いつも支えてくれるお返しに。
「ありがと。」
まぁ、嬉しそうに笑ってくれたからそれでいっか。
するといきなり、悠月が気まずそうな顔になる
「あの……ゴメンな?」
『なにが?』
「姉ちゃんが、彼女とか言って。」
顔が赤くなっているのは、なんで?
熱のせい?
『え、あ………』
あの人、お姉さんだったんだ。
そう思うと同時に、顔を赤くする悠月をみて、私も赤くなってしまった。
私、なにしに来たんだっけ?
『いいよ、それで、あの………』
あのことを伝えに来たんでしょ?
一番、悠月が喜んでくれるかなって。
「ん?」
『…あの。』
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『大翔と、付き合えることになったよ。』
「え……………」
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「そっか。」
なんでそんなに悲しそうに笑うの?
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ロン(プロフ) - 最高の終わり方だああぁぁあ(´TωT`)こういうの好き!密かに続きを見たい自分がいるw本当に素敵な作品でした!!!!! (2019年10月16日 18時) (レス) id: 5da2cd98ce (このIDを非表示/違反報告)
れおん - 最高でした。感動して、涙が止まりませんでした。素晴らしい作品を、ありがとうございます。 (2018年11月15日 4時) (レス) id: 8f05888d5b (このIDを非表示/違反報告)
相葉梨乃(本人) - 久々にこのサイトで小説を読みました!また来ますね!野いちご で『未来ポスト』を執筆してます!宜しくお願いします! (2014年7月1日 21時) (レス) id: 04227c95d6 (このIDを非表示/違反報告)
ちねな(プロフ) - victoryさん» ありがとうございます!私は某アイドルさんが大好きなので、イメージはその方ですが、シナリオはあるアーティストの曲から考えました♪ (2014年1月19日 15時) (レス) id: 849a07c1db (このIDを非表示/違反報告)
ちねな(プロフ) - 正子さん» ありがとうございます!頑張ってくださいね、応援しています! (2014年1月19日 10時) (レス) id: 849a07c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちねな | 作成日時:2013年8月23日 19時