友達以上になりたくて、友達以外になれなくて。 【名前変換小説】

Friend*1 ページ2

今日も朝から彼を探す

彼氏？ううん、そんなんじゃないよ。






「まーた探してんのか？」





茶化すような声が聞こえ振り向くと、悠月がいた




『うるさいなー、朝からそんなことしか言えないのかな？』

「まぁね。そういうお前は、朝から大翔のことで頭ん中、一杯なんですねー。」



悠月は私のいい“友達”


いつもこんな風にからかってくるけど、相談したら親身になって聞いてくれるし、なにより



「でもま、そうやって恋してんの、可愛いから。」



一言ひとことが、心に染みる。



『うん、ありがと♪』


「ばーか、なに本気にしてんだよ(ﾆﾔｯ)」


『はぁ！？』



少しはや歩きになる悠月


するといきなり走り出した




『え、ちょ………』




追いかけようとするけど、すごい速さで遠くにいってしまうから、追いかけようにも追いかけられない





悠月はいきなり振り向くと





「いまの、本気にしてもいいからな(ﾆｶｯ)」







喩えるなら、太陽なえがおで手をﾌﾞﾝﾌﾞﾝ振りながら、口パクで









“が・ん・ば・れ”







そういって駆け抜けていった。



結局どっちだよ、でもまぁ、あんな笑顔を見せられたら







許しちゃうしかないかな？






でも、頑張れってどういう意味？



バッグを握り直し、歩く体制を整え直すと









「おはよ。」









愛しい人の声がした

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