あまい短編集 (ページ3)

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キス柳田将洋ページ3

ようやく２人のオフが重なり１ヶ月ぶりにマサさんのお家にお邪魔している。

全然会えなくて寂しかったというのにマサさんは携帯とにらめっこ ...

そんな私は携帯とにらめっこしているマサさんをジーっと見つめる。

「そんなに見つめられたら穴あきそう」

「体に穴あけたくなかったら構ってください」

「これ見終わったらね」

「何見てるんですか？」

「バスケの試合」

あなたバレー選手では...？と疑問に思いながらもまた携帯とにらめっこし始めたマサさんを見つめる。

ベッドにうつ伏せで寝ているマサさんの上に私もうつ伏せでのっかると「ぐえっ」と苦しそうな声が聞こえる。

「おもっ」

「彼女に対して失礼過ぎません？」

「俺は事実を言ったまでだけど... 、Aこの１ヶ月ぐらいで太ったでしょ」

「およそ３キロほど」

「３キロはでかくない？」

「そこはそんなお前も可愛いよって言うところですよ普通」

「俺は言わない」

なんなんだこのイケメンは！

イケメンなのにあまりに酷くないか！イケメンなのに！

マサさんの背中に顔を埋めて大きく呼吸をすると大好きな匂いがいっぱい体の中に入ってきて何だかウトウトしてくる。

「眠いでしょ」

「うん...、眠たい... 」

「しょうがないなぁ～ほら！おいで！」

いきなりぐりんと体を回転させ横向きになったマサさん。

それにびっくりした私は当然マサさんの背中から落ち「うわっ」と可愛くない声をあげてしまう。

するとすぐに逞しい腕が背中に回ってきて抱きしめられもう片方の腕で腕枕をしてくれる。

「マサさん重くない？」

「何を今更」

「やっぱ失礼な人ですね」

べーっと舌を出してマサさんの胸に頭突きをすると可笑しそうな笑い声と「キスしてあげるから許して」と心地のいい低い声が頭上から聞こえる。

私は素直に顔を上げるとすぐに柔らかい感触が唇に伝わってきて「おやすみ」と頭を撫でてくれた。

そして私はそのまま瞼を閉じた。

久しぶりのキスは甘くて優しい味がした。

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( ふぁ～よく寝た... )

( 腕が痺れてしにそう...Aのせいでもうバレーできない )

( ！？！？！？ )

( 嘘だよ )