あまい短編集 (ページ16)

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お風呂柳田将洋ページ16

「 A、一緒にお風呂入ろ」

「やだ」

「何で」

「恥ずかしいからやだ」

「それよりもっと恥ずかしいことしてんでしょ」

「～っ！もう絶対入らないから！」

「事実言っただけで怒んなよ… 」

何でマサはそんな飄々としてんの...意味わかんない

いつもは「風呂一緒に入ろ」なんて絶対言わない

いつの間にかお風呂入ってていつの間にかベッドに潜り込んでるのに...

「何で急にそんなこと言うの？」と聞くと「特に理由はないけどただ一緒に入りたいな...と思っただけ」と甘えるようにくっついてくる

なにか頼み事をする時にちょっと甘えて上目遣いにすると私が折れるのをマサはよく知っている

この確信犯め！

「声出てますけど？」

「おっと失礼」

「悪いと思ってねぇだろ」

「もちろん」

２人でソファに座ってて私の方にぐでーっと体重をかけて乗っかってくる。

「ちょっと重いんだけど」

「 Aに選択肢あげるよ」

「話を聞いて」

「選択肢その１。大人しく俺と一緒にお風呂入る。」

「嫌だ... 」

「選択肢その２。風呂入らないでそのままやる。」

「マジで言ってんの？」

「マジだよ？今すぐ答えないと強制的に２だからね。」

「わかったわかった！お風呂入るよ！」

「ちっ、じゃあ行くか」

「舌打ちしないでプリンス... 」

２人で風呂場に行きマサは何のためらいもなく服を脱ぎだす

私は恥ずかしくて服を脱がず俯いていると「脱がされたいの？」とドＳな発言をするもんだから自分で服を脱いでお風呂に入った

髪も体も洗ってマサと浴槽に浸かると思いのほか二人の距離は近くで離れようとすると離れんなと言わんばかりに体に腕を回された

「恥ずかしい無理しぬ... 」

「しなれちゃ困る」

「じゃあもっと離れて」

「え～それは無理かな」

口では拒否するけどでも何だか心地よくてそのまましばらくされるがままに身を任せていた。