あまい短編集 (ページ15)

今日:4 hit、昨日:12 hit、合計:78,646 hit

お弁当石川祐希ページ15

ずっと雨が続いていて祐希も私もする事がなくてここ１週間はテンションが低いまま家で引きこもって過ごしていた

そしてやっと１週間ぶりの晴れの日

朝からカラッと晴れててとってもいい天気

太陽がポカポカ暖かくて何だか今日は遊びに行きたいな～なんて考えてたら祐希も同じことを思ったのか「今日どっかでかけない？」とニコニコ嬉しそうにしている

「買い物もいいけどたまには公園に行ってちょっと運動してお弁当食べたい！」と言うので「そうしよっか」と賛成すると珍しく「俺もお弁当作るの手伝う！」と小さな子どものように張り切っている

色違いのエプロンをつけてキッチンに立つ

「俺ね、Aが作る玉子焼き好きなんだ！」

「そうなの？」

「うん、ちょっと甘いの！」

「砂糖たっぷりめにいれてるからね。それに前に祐希砂糖入ってる玉子焼きが好きって言ってたでしょ？」

「そうだっけ？」と卵を混ぜながらキョトンとした顔で私を見てる

私は「そうだよ～」と言いながら棚からだしの素を取り出し祐希の混ぜてる卵にいれる

「それなに？」

「だしの素だよ」

「いつもいれてんの？」

「いつもいれてるよ、これでほぼ味付けしてあるよ？」

「そうなの！？すげぇ！」

「色々驚きすぎね」

祐希は普段あまり料理をしないから驚くことがたくさんあるみたい。

何だか２人で料理するなんて新鮮だな...と思いながら熱いフライパンに味付けした卵液を流し入れて玉子焼きを作る

祐希はそれをじーっと見ながらすごい！と騒いだり俺には無理だ～...としょぼんとなったり忙しそう

そして一緒にお弁当作りを初めて１時間後...

色々トラブルもあったけど何とか完成

動きやすい服装でレジャーシートとお弁当とその他スポーツ用品を持って暖かい外に出た。