あまい短編集 (ページ11)

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遅い夜は２柳田将洋ページ11

柳田将洋 side

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今日はご飯会という名の飲み会に参加していつもよりかなり帰宅するのが遅くなってしまった。

きっとAは寝てるだろうから起こさないように鍵を開けて家に入った。

寝室に入り中を確認すると布団が小さく盛りあがっている。

そっとベッドに近づくと俺の枕を抱きしめて目を閉じているAが目に入った。

本当可愛いことするよね...と１人悶えながら彼女の髪に少し触れて小さな声で「ただいま」と寝ているAに帰ってきたのを伝えて荷物を置き着替えを持って浴室に向かう。

シャワーを済ませタオルで髪をガシガシと拭きながら寝室に入りベッドに腰かけると俺が座った振動でAを起こしてしまった。

「ごめん、起こした？」

「んっ...だいじょぶ...おかえり」

「ただいま」

トロンとした目で俺を見つめるAが少し色っぽい。

何だか変な気分になりそう。

「マサいないから寂しかった」

「そうなの？」

「うん。寂しくてしぬかと思った」

「 Aうさぎみたいだね」

「マサもうさぎっぽいけどね」

「あんまり嬉しくないかも」

髪がまだ濡れてるのもお構い無しに俺はベッドに潜り込んでAの体に腕を回した。

少し体を下に移動させて柔らかい胸に顔を埋めた。

「マサ...髪濡れてるしくすぐったい... 」

「もう髪乾かす気力ないからこのまんま寝させて」

「え～」と言いつつもAも俺の頭をぎゅーっと抱きしめて自分の胸に押し付ける。

「誘ってんの？」と聞くと「ん～... 」と曖昧な返事をするので少し顔をあげてAの顔をみると既に目を閉じていた。

寝るのかよ...と少し残念に思いながらも再び胸に顔を埋めて俺も目を閉じた。