第176奏 秘密部屋 ページ33
「この部屋…「生成工場」の番人共だ」
てことは…
「「生成工場」!? ここが?」
「! A、フレッド、うしろっ」
「!? なんだこれ‥」
そこには卵の形をしたナニかがあった
「これは…」
「そのでかい玉が、伯爵が造ったアクマの魔導式ボディの「卵」だ。
ブッ壊してぇんだが、結界が張られてて
ドクン ドクン
卵から鼓動のようなものが聴こえる
(息づいてる? まさか…っ)
「上を見ろ」
卵の欠片のようなものがどんどん上へ昇ってゆく
「
「卵」が転送され、消えた瞬間、オレ達もろとも方舟は消滅する」
ドン
「おっと」
「どっ、どうするんですか師匠!?」
「止めるしかねェだろ」
「え?」
単純に考えればそうなりますけど…
どうやって…
「要は「卵」を奪えばいい。方舟を起動させて、
この
「こんな得たいの知れない舟、どうやって!?」
「元帥…何か知ってるんですか? 方舟を動かせる方法を…」
「というか、方舟のことを全て知ってるような口ぶりだな」
一体どうやって…
「オレじゃない、"お前"がやるんだ
A」
(!!?)
今、師匠は何て言った…
(僕が方舟を動かす…?)
師匠が「卵」に術をかける
「術で転送を邪魔して、若干だが、進行を遅らせる…
お前が舟を動かせA!」
「ちょ…っ」
「急げ、もう消滅の時間だ」
「は? まって下さい。何言ってるか全然分かりません、師匠!!」
説明してください!!!
「"とっておき"の部屋を開ける」
カッ
ティムの尾が光り出す
「ティムに従え」
「!」
「そうすりゃ分かる」
はぁ!?
「どうして僕が…っ」
ちょ、ティム、近い!
キュオオオ
「Aっ」
「Aっっ。おい、どういうことだよ、クロス!」
「お前にしかできんからだ…愛弟子」
最後に聴こえたのは、師匠の呟きだった
(僕にしかって………?)
「!?」
目が覚めた時、僕はソファの上に寝ていた
起き上がるとそこは―
(何…ここ)
真っ白な部屋だった
「ここは…っ、師匠…リナリー? フレッド?」
そこには誰もいない
タッ
「方舟のなかなの…?」
その時―
『ココハ、千年公モ知ラナイ……』
ドクン
『「14番目」ノ秘密部屋……』
窓ガラスから、声が聴こえてきた
→
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道化師ロキ - とっても面白いです！更新がんばってください！応援しています！ (2017年7月26日 14時) (
レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
アイリア - コメント、ありがとうございます。無理しないよう気をつけながら、更新していこうと思います! (2016年7月14日 16時) (レス) id: a2eced5c3e (このIDを非表示/違反報告)
切り身*.(プロフ) - 初めから読んでます。いつも更新楽しみにしてますので無理せずに頑張って下さい！ヽ(*´∀｀)ノ (2016年7月12日 17時) (レス) id: b30fa4f571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリア | 作成日時：2016年6月18日 10時
