第173奏 まだまだ弱い ページ30
「あれは、人形じゃなく人の"屍"ですよ」
「おい、それって…禁術じゃ…」
え? 禁術なんですか
魔法に、"傀儡魔法"というものがあるんですけど
あの魔法、死体を使うことが多いのでセーフだと思ってました
「師匠は、魔術で寄生型イノセンスの女性を"異例に"所持してるんです。
マリアは、師匠の命令だけをきく」
すっごい忠実ですよ
多分、忠犬ハチ○くらい
「そして」
ジャッ
あ、師匠が構えた
「師匠自身がもつ装備型対アクマ銃」
「"
ドド
放たれた四発の
音も無く、ティキを貫く
"聖母ノ柩"と"断罪者"
「アーメン」
師匠は、ふたつの対アクマ武器をもつエクソシストなんです
ドドドド
弾丸は、ティキを貫いてゆく
彼の顔を隠していた仮面は、ほとんどが割れていた
ドドド
銃声は止まない
カカカカ
「ギギッ」
カッ
弾丸をガードするティキ
ギカカカカ
「ガァアァアア」
弾丸はガードされているというのに止まらない
それどころか、ガードを突き破ろうとしている
カカカカカカ
「アァァアア」
バシィ
ティキが弾丸の軌道を逸らした
ババン!!
軌道を逸らされ、そのまま瓦礫を貫く
「
師匠は、余裕そうな表情で薬莢を地面に落とす
ズズン ズズンッ
瓦礫から、十字架が描かれたの円のようなものが現れる
円から出てきたのは―先ほどの弾丸だった
「
「!!」
ドン
弾丸は、ティキを貫く
ホーミング機能付きの銃とか、チートですよね
ま、イノセンスだから出来ること、ですから
「い…一方的…」
「さすが元帥ってとこだな…」
「オレらがどんなに攻撃してもビクともしなかったティキが、あんな銃弾で…」
「……」
退魔の剣を左腕に戻す
なんか、自分の弱さを痛感しますね
「ちょっとヘコむな…力の差が、ここまでハッキリ出ちまうと。
ノアも、クロス元帥も。オレらは、まだまだ弱い」
「…ですね」
ここまで見せつけられると、言葉が出ない
その時―
ドッ
「!!?」
僕らの周囲が崩れだした
「そろそろか…」
「崩壊の時間…っ」
オオォォ
リナリーが転ばないように、手を握る
「師匠ぉーーーー!!」
さっさと、止めを刺してください!!
「時間か…」
オオォ
「急がないと、間に合わねェな」
ジャカ
師匠が銃口を向けた時だった
→
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道化師ロキ - とっても面白いです！更新がんばってください！応援しています！ (2017年7月26日 14時) (
レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
アイリア - コメント、ありがとうございます。無理しないよう気をつけながら、更新していこうと思います! (2016年7月14日 16時) (レス) id: a2eced5c3e (このIDを非表示/違反報告)
切り身*.(プロフ) - 初めから読んでます。いつも更新楽しみにしてますので無理せずに頑張って下さい！ヽ(*´∀｀)ノ (2016年7月12日 17時) (レス) id: b30fa4f571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリア | 作成日時：2016年6月18日 10時
