第168奏 まだ、終わらない ページ25
バキ バキ バキ
「ああぁあぁぁぁあぁ」
嫌な音が響く
ズゾゾゾ
「Aッッ」
「A、A!!」
ジュゥゥゥゥ
「くそっ。ひきずり降ろされたッ」
「ティキ･ミックなの!?」
(あれがティキ･ミック!? そうだったら、あの力は一体…!)
「どうして…どうして?」
「どうなってやがる…奴のノアは…」
ドガ
「あ…ぐ、はっ、…く…っ」
勢いよく叩き落とされ、全身が痛い
「ゴホッ、ゴホッ。…と、扉…が…」
僕の近くには、扉の残骸
「はっ…はっ。…!」
ドクン ドクン…
「お…前は…」
ムカデのようなものが集まっていく
「そんな…ノアの力は…破壊したハズなの…にっ」
ドクン
「どういうことだ」
ドクン…
「…お前…誰ですか」
ドクンッ
「ティキ･ミックなの…?」
"それ"は、ティキを中心に集まっていた
ティキを包むように…
胸がざわめく
(ティキ･ミックのノアの力は…)
吸う息がひどく冷たい
(破壊―…)
とても嫌な
(したはずなのに…)
感じがする
ジャキィイン
腕を剣にする
「どういうこと…っ」
オォオオォォ
「なぜ…!?」
反応が無い
無意識なの…?
視線を少し変えた時、‘それ’は見えた
「!」
パタ…
彼の手の甲から零れ落ちる血
普通なら、とても綺麗な"赤"を想像するだろう
だが、違った
赤じゃない
(血が…"黒"く…!?)
赤よりも淀んでいて、まさしく"魔"を表すに相応しい、黒だった
バッ
彼の背中から生えた"それ"は
まるで、羽のよう
ズズズ
「がっ、あぁあぁぁあぁああぁ」
「!!」
「あぁぁあぁぁあ」
「なっ…」
ティキの呻き声が響き
「あぁああぁあぁああ」
"それ"は、彼の体から現れ―
「があぁあぁぁあぁあ」
「そんな…ティキ…!?」
彼を包んだ
「あぁ、あ、あ、あぁあああ」
渦のようになっていき、彼を隠していく
「…ッッ!?」
カカッ
「は、伯爵タマ…ッ。伯爵タマァ〜〜ッ」
ドン
彼を中心に黒いナニかが現れる
それは、一瞬で爆発する
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「……っ」
「A…!」
パパ…
現れたのは、人の姿をしたナニか
彼の体だが、面影が一切無い
イィイ
バッ
「はぁあぁあぁああ」
何が起こるかわからない
なら
(先手必勝!!)
上から斬りかかる
ドッ
(!?)
斬った場所には
誰もいなかった
(消えた…!? どこに…?)
その時―
ズバ
ブシュッ
「え…」
僕の左肩から噴き出る血
(今…何が起こった?)
そして、音も無く
(!!)
「…がっ…」
→
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道化師ロキ - とっても面白いです！更新がんばってください！応援しています！ (2017年7月26日 14時) (
レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
アイリア - コメント、ありがとうございます。無理しないよう気をつけながら、更新していこうと思います! (2016年7月14日 16時) (レス) id: a2eced5c3e (このIDを非表示/違反報告)
切り身*.(プロフ) - 初めから読んでます。いつも更新楽しみにしてますので無理せずに頑張って下さい！ヽ(*´∀｀)ノ (2016年7月12日 17時) (レス) id: b30fa4f571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリア | 作成日時：2016年6月18日 10時
