第164奏 equal（イコール) ページ21
続Noside
「割りきってなんか…」
消えかける手で、短刀の刃に触れるラビ
「「オレ」は…人間に失望してた。いつまでも争い続ける人の世界に…
自分は違うと思っていたかった。なぁ…お前にはわかるか…?」
今度はラビが幼きラビに問う
「ブックマンは、何の為に在るんだろう…
どうして人の世界から、戦争は消えないんだろう…」
「…なんで、「オレ」に聞くんさ。そんなの、わかんねぇよ」
涙を拭くラビ
「「オレ」は、お前なんだろ。
48番目までのお前も、49番目の「ラビ」も、一人の「オレ」だ。
問うてるのは、お前だよ」
「変わりはじめてるのは、お前だったんだ。ここから出るべきは…」
ボッ…
ラビは消え、幼いラビが残った
(その答えを知りたがっていたのは…)
Aside
リナリーの悲鳴が響き渡る
まったく、リナリーを泣かせるなんて…
「神ノ…」
ギアッ
「道化!!!」
バシュ
吹っ飛んでいた剣を呼び寄せる
ィイイィイ
剣を手に取り
ドバンッ バッ
「! A」
ダン
リナリー達のいる箱の上に立つ
「フレッド、炎を凍らせてください」
「なっ!? …いいけど、いつやればいいんだ」
「勘で」
「はぁ!?」
(第2開放 闇の呼び声!!!)
剣を一回放し、指揮棒を振る
「 ♪」
炎の周りに闇が現れ、炎を喰らっていく
歌いながら剣を取り、仮面を付け―
ダン
ラビの元へと向かう
「……っ」
(お願い…!)
ドッ
「ラビィィィィ!!」
アアァア
歌を止めると、闇は消えていくが関係ない
「このおぉおぉぉっ」
ギギギギ
「死なせるものかぁぁ!!」
「ラビーーー!!」
(っ、まだだ…)
オォオオオオ
(ラビ!! ラビ!!)
炎を破り、手を伸ばす
そのままラビの元へ向かう
「ラビィィーーーーー!!!」
(今だ!!)
「全てを凍らすは呪いの風、闇吹雪!!!」
コォォォォ
絶対に死なせない!!!!
Noside
「ラビィィーーーーー!!!」
「!」
Aの声が響く
「ラビ!! ラビ!!」
チャプ…
ラビの体が沈んでいく
それを見て、ラビは呟いた
「「お前」も「オレ」だったな」
ザッ トプン
幼いラビが沈んで消えた
「出られちゃったかあ。約束だからね。この勝負、キミの勝ちだよ」
誰もいない空間で、ロードの声が響いた
カラン
ラビの槌が落ちる
「「ラビ」…ブックマンJr.」
Aside
ギギギ
「! と…止まったレロ…!?」
炎の龍が石のように凍り付いた
「レロロ…ロートたまは…」
慌てだすレロ
その時―
→
第165奏 終幕→←第163奏 49番目の「オレ」、48番目までの「オレ」
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道化師ロキ - とっても面白いです！更新がんばってください！応援しています！ (2017年7月26日 14時) (
レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
アイリア - コメント、ありがとうございます。無理しないよう気をつけながら、更新していこうと思います! (2016年7月14日 16時) (レス) id: a2eced5c3e (このIDを非表示/違反報告)
切り身*.(プロフ) - 初めから読んでます。いつも更新楽しみにしてますので無理せずに頑張って下さい！ヽ(*´∀｀)ノ (2016年7月12日 17時) (レス) id: b30fa4f571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリア | 作成日時：2016年6月18日 10時
