第155奏 ヨワキ ヒト ページ12
「対アクマ武器のイノセンスさえ壊せば、エクソシストはただの人間だと思ってる」
「!」
「何の力も持たない、"ただの"人間だとね」
「貴方達が本当に恐れるべき相手は、その人間ですよ」
人間は怖い
魔女の頃、人間を甘く見ていたから酷い目にあった
力を持たない人間こそ、本当は怖いのだ
「力は」
キィ キィィ
十字架が光り出す
「イノセンスから与えられたものであっても」
キィン
光はだんだん、強くなる
「それを扱うのは、人間であるエクソシストの心です」
(!!)
イィイィ
「私の心が、イノセンスと結ばれてる限り」
(うそ、損傷したはずの左腕が…)
「その器である体が滅びない限り、私がエクソシストで在る限り」
「!」
「私の大事なものが、この世界に在る限り…!!」
「!!!!」
ティキの目が見開く
「!? ティッキー?」
(な……ッ)
(今のは…)
(!?)
「そう
ドン
「この神ノ道化は砕けません」
左腕が元に戻る
(対アクマ武器を、自己修復した!!?)
(さすがA。普通じゃありえないことをやってのける)
パサ‥
オールバックだったティキの髪が下がっていく
(ティッキー?)
(なんだ、今のは…一瞬、体が…死んだ感触がした…?
あの衝撃は…イノセンスの気に押されたのか………? それとも…)
「ティキ･ミック。貴方達は、人間をナメすぎてる」
そんなんじゃ、ナメていたハズの人間に殺されますよ
「あはははははははッ、ははは、は」
「!」
「狂ったか…?」
「ははは。ホント、何者だよ…ッ」
ティキの背後から、魔法陣のようなものが現れる
「OK、よーくわかった。まず、少女を殺さねェと、そのイノセンスは死なねェってことか」
「あっ」
「! どうしたレロ、ロートたま!?」
突然立ち上がるロード
「ティッキーがキレたぁ〜」
「? どういう意味だ」
フレッドの質問は無視され、そして―
イイィイィィ
(拒絶、拒絶、拒絶、拒絶、拒絶)
ゴッ
「!!」
ど、どうなって…!!!
「説教の礼だ、エクソシスト。オレの能力をプレゼントしてやるよ」
フレッドside
ヒュッ ヒュッ
ゴゴゴゴゴ
「だああ〜っ、危なかったぁ〜〜〜〜!」
「あと一秒ロートたまが気づくの遅かったら、レロもこいつらも、巻き込まれてたレロ!」
さっきまで、俺達のいた場所は渦のようなものの範囲内だった
しっかし、何だあの渦
「これは…ッ」
「あっ、ラビさん」
俺達の隣の箱には、ラビがいた
体に傷はなさそうだ
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道化師ロキ - とっても面白いです！更新がんばってください！応援しています！ (2017年7月26日 14時) (
レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
アイリア - コメント、ありがとうございます。無理しないよう気をつけながら、更新していこうと思います! (2016年7月14日 16時) (レス) id: a2eced5c3e (このIDを非表示/違反報告)
切り身*.(プロフ) - 初めから読んでます。いつも更新楽しみにしてますので無理せずに頑張って下さい！ヽ(*´∀｀)ノ (2016年7月12日 17時) (レス) id: b30fa4f571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリア | 作成日時：2016年6月18日 10時
