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「おねえさんたちおまたせ〜」

そこに彼らが戻ってきた

椿は動揺して「ワタシニホンジンジャナイデス」と訳の分からないことを言いだした

おい、それでも俳優かよ、カタコトだぞ…

『あ、椿。この人たちは友達だから大丈夫だよ』

と伝えると、さっきの行動がなかったかのように頬杖をついて足を組んでクールにベンチに座りなおしていた

いや、なんなんそれ。友達ってわかった瞬間その態度かよ。しかもクソダサいぞ??あれ、人気俳優さんですよね??あれれ?(^^)

「……」

椿がジトーっとこちらを睨んでいた

「あのね、A…がっつり声に出てた」

おぉなんと。わたしとしたことが声に出てしまっていたらしい

つまり椿は今、相当お怒りでいらっしゃる…

…?

いつもなら、ここでチョップされるのがオチなんだけど、全くと言っていいほどその気配がない

チョップがとんでくると思っていたわたしは恐る恐る目を開けた

『椿…?どうかしたの?』

あまりにも機嫌が悪そうだったので地雷を踏まないようにと気をつけながら探る

「べ、べつに…大丈夫だよ。ちょっとぼーっとしてただけ」

そう…なの…?わたしは今あなたの脳内を隅から隅まで捜索したいわ

「A…また声に出てるわよ」

桜に言われてハッと気づく

慌ててまわりをみると桜以外の全員が苦笑いをしていた

や、やらかしたっ!!ネタで言ったつもり(自分の脳内で)だったのにめっちゃ引かれたんだけど!!

「ね、ねぇ。そろそろクレープ食べへん?俺お腹すいちゃった〜」

気まずい空気の中、呑気な声でそう切り出す赤髪くん

「はい、おねえさんどうぞ!」

そのとき、さらさらとした赤髪が風に吹かれた

クレープをもらうとき一瞬見えたのが、もみあげの辺りにある傷だった

なんか見覚えがあるような、ないような…?

イケメンの傷という見てはいけないものを見てしまった気がしてゆっくり視線を逸らした

『赤髪くん、ありがとう』

ずっと持たせたままだったのを思い出してささっと笑顔で受け取る

美味しそうな"チョコレートストロベリーマシュマロマウンテンバナナホイップシュガーのアイスのせ"にうっとりする

太るってわかってるんだけど…ね、スイーツに罪はない!((

みんなで座ってクレープを食べる

「じゃあ俺そろそろ行くわ。お前、ほんと美味しそうに食べるよな」

『あ、ごめん椿、存在忘れてた』

「普通に傷つくよ??」

なんて最後まで茶番をしてから別れた



去り際に椿が何か呟いた気がした

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そらり。(プロフ) - こうさん、ありがとうございます!初心者なので拙い部分はあるかと思いますがあたたかく見守っていただけると嬉しいです。更新頑張ります! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 045b003f1b (このIDを非表示/違反報告)
こう - 面白かったです!続き楽しみにしています(о´∀`о) (2020年1月4日 19時) (レス) id: 06d56f6bf6 (このIDを非表示/違反報告)
そらり。(プロフ) - 幸さんご指摘ありがとうございます。初めて投稿する者でして、よく理解できていませんでした。すみません。 (2020年1月4日 0時) (レス) id: 045b003f1b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オリジナルフラグついてしまってますよ (2020年1月3日 19時) (レス) id: 5e4320a8af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そらり | 作成日時:2020年1月3日 18時

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