次元を超えて4【来栖翔】

１１７話：オワリ ページ4

翔side

社長から、一週間後に東京に行くと知らされた日。


その日、帰って来た彼女の目は真っ赤になっていて・・・

何があったのか聞いたけど何も言ってくれなくて・・・


それから、日は経って３月１９日・・・

俺らが付き合って１年たった。


引っ越しの準備やらで忙しかったけど・・・
彼女になんかしてあげたいと思っていた・・・



けど、それもできなかった。


彼女に大事な話がある。
そう言われた時・・・心臓がドクリと大きくはねた。

嫌な予感しかしなかった。



貴女「翔・・・あのさ・・・
私たち・・・」


翔「言うな！！！言わないでくれよ・・・」


そう言ったけど、彼女はその言葉の続きをやめてはくれなかった。

貴女「私たち・・・別れよう・・・」


翔「なんで・・・なんでなんだよ・・・」

社長になんか言われたのか？

『心配しなくても翔の邪魔になると思ったらしなっと消えたるわ！！』


俺の邪魔になると思ったから・・・


貴女「辛いの・・・これから先、翔の隣に居るの・・・
私は凡人で、翔はアイドル・・・」


翔「そんなの、関係ないだろ・・・そんなの・・・」


貴女「分からないよ、翔はいっぱい出来ることあって
明るくて、優しくてかわいくてカッコよくて・・・


そんな・・・すごい人の隣になんて・・・これから並べないよ
無理なの！だから、別れて・・・」


翔「俺の・・・俺の気持ちは・・・俺の気持ちはどうなるんだよ！！！
こんなつもりなら、手紙なんて書くなよ！！！！！」


あの手紙もらって、喜んで、バカ・・・みたいじゃねぇか・・・


貴女「ゴメン・・・ごめんなさい・・・
もう、終わりにさせてください・・・」



こうして、俺とAとの関係は・・・

幕を閉じた。

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