story_55 ページ5
m.side
俺は瞬間的に何が起こったのか理解できた
俺らは過ちを犯した…
さっきの会話が全てニノに聞こえていたんだ
取り返しのつかないことをした…
ほかの3人もただ呆然と立ち尽くしてる
リーダーがニノの傍に行って声を掛ける
o「ニノ？」
でもニノは心を閉ざしたように何も反応しない
a「にのちゃん、みんな来たよ」
「ったくもう…」
時間の経過と共にニノは泣き止んだようで。。
ニノは至って冷静だった
被っていた布団から顔を出し、こっちを向いた
a「ねえ…n「うっせえよ」
n「俺は精神疾患なんだよ…もう元のようになんて戻れない。期待するだけ馬鹿だ。俺には内緒にしてお見舞い来て、帰ろうとしたんだろ？」
n「お見舞いごっこは楽しかったか？」
s「おい、お前ふざけんなよ!!」
「ちょっ！翔くんやめろよ！」
s「じゃあお前は何とも思わねえのかよ！？」
o「翔くん、１回落ち着いてきい…s「は？」
s「こんなんで黙ってらんねえだろ」
o「ふざけんな。。ふざけんなよ!!」
ﾍﾟﾁｯ
リーダーが翔くんをビンタした
s「痛った……」
「ちょっと、リーダーまで止めなって」
o「翔！お前、ニノの気持ち考えろよ」
"翔"って呼び捨て…
それはリーダーが本気で怒った時に使う。
s「考えてないのは誰だよ。ニノは俺たちと一緒に居たくないんだよ。現実受け止めろよ」
o「そんなの単なる偽善者にすぎない」
s「ﾁｯ…もうどうにでもなれよ!!」
これは嵐の前触れだったようだ
翔くんは病室を出て行った
ニノは再び布団を被り逆を向いている
a「…リーダー？翔くんどっかい… o「いい」
o「あんなやついいから」
n「あんたらも早く帰って。言っちゃ悪いけど
翔ちゃんが1番まともで俺の事わかってるよ」
ニノから放たれた言葉は想像以上に心を傷めた
o「もう帰ろう。ニノ、じゃあね」
俺らは病室を後にした
ザーザーと音を立てて嵐がやってきたようだ
大雨…雷…翔くんどこ？大丈夫かな？
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年8月18日 10時
