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o.side
仕事の時間になるまでずっとニノと一緒にいた
病室を出て帰る途中、ニノの主治医の先生と
ばったり会った
先生「あ、大野さん。二宮さんの事でお話した
いんですが今お時間頂けますでしょうか」
仕事までの時間は決して余裕がある訳じゃない
けど仕事よりもニノの方が大事だ
「はい、大丈夫です」
先生「体の方は徐々に回復していますが
精神疾患を患ってる可能性があります。」
"精神疾患を患ってる可能性があります"
"精神疾患を患ってる可能性があります"
"精神疾患を患ってる可能性があります"
頭の中でその言葉だけがループする
なんで？なんでこんなに
ニノが苦しまないといけないの？
先生「二宮さん、消灯時間になってもずっと
泣いてて。自分は迷惑なだけって」
「そんな…」
1人でずっと抱え込んでたんだ…
もっと早く気づいてやればよかった…
さっき俺の前でニノが泣いたのはきっと何かを訴えようとしてたんだ。
もう限界だったんだろう
先生「体の方が完全に治ったら
精神病棟への移動をお勧めします」
聞きたくなかった言葉。
精神病棟か…
病院を出てタクシーに乗り込む。
仕事に向かう途中、頭の中はさっき先生から
聞いたことでいっぱいだ
本当だったら今すぐにでもニノに寄り添って
あげたいんだけど、ニノのことだから
"仕事行ってこい"って言うだろうな
仕事は仕事。
気持ちを切り替えて現場入りした
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年8月18日 10時
