君にLOL! (ページ47)

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、

主人公side.

昨日の出来事があり少し
憂鬱な気分のまま登校する。

橘くんはあんな風に言ってくれたし
あたしだってそんなつもりはなかったけど

北村くんにお姫様抱っこをしてもらっておいて
あんなに恋焦がれていた北村くんのことを
ないないって否定して
最近仲良くしてくれてる橘くんのことも
ないないって否定して

なんて贅沢な女なんだって
帰ってから自分自身にすごく腹が立った。

女の子達の前では庇ってくれたけど
橘くんだってきっと呆れただろう。
もうこれまでみたいに
仲良くはしてくれないかもしれない。

靴を履き替えてはぁっとため息をつく。
教室に向かおうとした時後から誰かに
肩を叩かれて振り返る

柊「引っかかってやんのー」

ほっぺにぷにっと人差し指が当たって
それにケラケラと笑う橘くんがいた

柊｢ってお前！ぶっさ！まじウケんだけど！｣

『う、うるさいっ』

柊｢まー怒んなってー可愛いなあお前は～｣

そう言っていつものように
頭クシャクシャにしてきて

柊「あんな奴らのこと気にすんな？
お前はお前の気持ちに
素直になればいーんだかんなっ｣

柊｢っしゃ、俺も匠海なんかに負けねー｣

最後にあたしの頭をポンッと叩いて
階段を登っていった後ろ姿を見て
素直にかっこいいなって思ったし
好きだな、大切だなって思った。