君にLOL! (ページ17)

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、

Aside.

あれから特に変わったことや
進展はなにもないけど

目が合うと誰にもバレないくらいに
微笑んでくれるようになった北村くん

…かっこよすぎない？

教室での静かな北村くんと
屋上での北村くんのギャップに
驚いたけど、もっと知りたくなってしまった

目が合うと未だに
触れられた手の体温や
綺麗な声で名前を呼んでくれたことを
思い出して恥ずかしくなっちゃうけど。

大｢A～！｣

そんなある日いつものように
ゲジゲジがやって来た

『もー！また？』

大｢毎度毎度すいませんなぁ～｣

『ちょっとは探してみてよ！』

大｢だからないんだって～｣

『管理がわるい！』

？｢…ん、使ったら？｣

ドアのところでそんなやりとりをしていると
あたしの背後から伸びてきた手と教科書

後ろを見ると

『っ…！』

｢いつも□□さんに借りに来てるけど
俺いるんだし、俺ので良くない？｣

ね？と首を傾げる北村くん

大｢…あ～それもそうかぁ！｣

大智は一瞬北村くんの行動に驚いていたけど
いつもの調子で納得すると教科書を受け取って
じゃね～と手を振って隣の教室に戻ってった

『…あ、えっと、…ありがと？』

匠｢…ふふ、なんで□□さんがお礼言うの｣
匠｢いつもお疲れさま｣

そう言って少し笑うと北村くんも
自分の席に戻ってった

あたしはまた放心状態だけど
クラスの中が少しザワザワしてるのが分かる

きっと、女子と関わらない北村くんが
女子と話したからだろう

音｢…生きてる？｣
『…やばい』

音｢だよね｣

そんな一連のやりとりを廊下から
見ている人が居たなんて知らなかった