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あたしもこんなに近くで北村くんを見るのは
球技大会前の約束をした日以来で思わず見てしまう

けど、北村くんはこっちを見てくれず
少し気まずい気持ちになる

それを読み取ったのか 橘くんが
とんでもないことを言い出した。

柊「なあ、匠海知ってた?こいつ球技大会んとき
自分のこと運んだの俺だと勘違いしてやがったんだよ!」

『「「「「え…」」」」』

柊「あんだけ騒ぎになってんのに匠海だと
思ってなかったんだって、バカだろ!」

音「道理で話が妙に噛み合ってないと思った」

『あ、えっと…、その…
あの時は運んでもらっちゃったみたいで、
…ありがとっ』

話す機会もなく、北村くんに運んでもらったことに
昨日気付いたあたしはちゃんとお礼も言えてなくて
この流れに合わせて伝える

匠「…あ、うん。どういたしまして」



柊「だーーーーあっ!もどかしすぎんだろ!
なんだよその感じ!お前も、お前も!
好きならもっと表現しろよバカタレが!
モタモタしてっとまじでこいつの気持ち
俺に振り向かせんぞ!」

匠「…それは、困る」

『「「「え…」」」』

本日2度目の声が揃う

柊「陰キャラぶってんのかクールぶってんのか知らねーけど、俺に勝つ気でいるんだったらお前もそろそろ素で戦いに来いよ、バスケんときみたいにさ」

匠「…」

柊「屋上で二人で勝手に進められっとこっちも焦んだよ。つーことで今日から昼休みは俺らとここで食え」

匠「…おう」

柊生「お前も!俺らだってモテんだかんな!余裕ぶっこいてっと俺も匠海もお前なんかよりかわいい彼女いつでも作れんだから覚悟しとけよ!」

『は、はい』

昌「…柊生熱いね。で、屋上のこと
わかる人いる…?(小声)」

音「わかんない。好きなら北村にチャンス与えずに
攻めればいいのにね…(小声)」

龍「…ま、柊生らしいわ(小声)」

大「だな!知らねーけど!」

昌「うお!びっくりした!
何してんの、大智!」

大「いやー、教科書借りにこよーと思って。
俺も明日からこっちで弁当食っていーっすか?」

龍「もちろん♡」


明日から、また騒がしくなりそうです。

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作者名:なっぴぃ | 作成日時:2018年3月8日 21時

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