Neo Culture Technology Girl (ページ5)

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▼Encounter(TY) ページ5

SM「練習お疲れさま、君はよくやっているようだね、テヨン」

TY「恐れ多い言葉をいただきありがとうございます。まだまだ至らないことも多く、これからも練習に励むつもりです」

練習生として少しの時間が経ち、今はこうしてイ・スマン先生と話ができるようにまでなった僕。

人見知りだった自分にも仲間が増えてきて、不安だった将来にも少しずつ光が見えてきていた。

しかし今、先生は何を考えて、僕はここにいるのだろう。

にこにこと笑っている姿から、何か僕がしたことで問題があることもないだろうし…

ただこの後、先生が切り出した言葉に僕は大きな衝撃を受けることとなった。

SM「近いうちに君をリーダーにナムジャグループとしてデビューさせる。君と仲の良い子もいる、安心してくれていい。ただそれに当たって、一番先に出るのは君たちじゃない。一人の女の子だよ」

デビュー、？

ナムジャグループのリーダー、？俺が？

そんなことより、今先生は女の子と言わなかっただろうか？

僕の耳がおかしくなければ、確かにそう聞こえた筈だ。

先生が意図していることを必死で考えてみようとするもののレッスンで疲労困憊の思考回路が追いつくはずはなく、危うくショートしかけていたその時だった。

SM「A、入りなさい」

『ーはい、スマン先生』

失礼します、と澄んだ声とともにそこに入ってきた女の子に、思わず僕は目を奪われた。

真っ直ぐな君の瞳が、あまりにも綺麗だったから。

SM「まずAにはこれからの時代の先駆者として、ソロ活動をしてもらう。その後にテヨンを含めたナムジャグループ。そこにAも参加する形だ。君たちが目指す道は簡単ではないけれど、僕はできると思っているよ」

『ありがとうございます。先生のご期待に添えるよう努力してまいります』

SM「良い心掛けだね。君たちは上手くできると思う、私は行くから2人で話してみなさい」

TY「……………………………」

え、まって先生僕を置いて行かないで！？
　

そもそも先生が言ったことは全然頭に入ってきていないし、

普段の僕といえば女の子との交流はほぼ0、ロクに喋ることもできない。

ああこんな時、残された彼女に僕は何て声をかけてあげたらいいんだろう…情けない自分に涙が出そうだ。

『……あの、』