【npr】日常と問題児

5.蘭ちゃん ページ7

ふと、思い出す

A｢そういえば、私と同じ時期に入る蘭ちゃんって子は何処にいるの？｣


ば｢蘭はほんとに気難しくて、1番手を焼いてるのよ｣


???｢おいばばぁ、だから言ってんだろこんなところ出てくって｣


後ろから明らかに不機嫌な声が聞こえてくる
男の子の声だ

すぐに振り返ると寝癖で跳ねた髪と透き通る白い肌の男の子がいた。

A｢もしかして、蘭ちゃん…？？？｣


そのまさか、蘭ちゃんは蘭くんだったのだ。

私はここへ来るまでの期間ずっとずっと蘭ちゃんと心の中で呼んでいた

…名前で判断しちゃダメ。


蘭｢男ですけど、誰このおばさん｣


おばさんて、数ヶ月しか変わんないから！歳！
憎たらしいことこの上ない…


ば｢蘭、この子は私の孫のAよ。今日から同じ家に住むから仲良くしなさいよ。｣


蘭｢仲良しこよしはすぎるたちとでもやっておけば、俺必要ないし。｣


天邪鬼にも程があるでしょ
だいたいおばあちゃんに向かってばばあって何よ私のおばあちゃんよ？


A｢ちょっと蘭ちゃん言っておくけどひねくれてたって、何も楽しいことなんか起こらないんだからね！！！｣


つい、ちゃん付けをしてしまった

蘭｢…素直でいたら傷つくよ｣


ちゃん付けを怒るどころか無視され、ぼそぼそと呟いた。


私には何も聞こえないまま蘭ちゃんはリビングを出て行く


あれ、なにか傷つけちゃったかな…
でもあんなひねくれた天邪鬼もいるなんてここはなんてとこなんだ…


私が何とかしなくてはと、変な正義感が蘭ちゃんの出現によってますます増した

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