【npr】日常と問題児

36.人と関わること ページ37

｢ただいま〜！｣



｢おかえり〜Aちゃ〜ん…て、はっちおるやん！


帰ってきたん？えっ！？なんで腕掴んでんのAちゃん…もしかして…｣


｢逃げようとするから仕方なくですよ｣


ほんと疲れた。帰る途中でやっぱ怖えとか、居座ってたところに忘れ物したとか、言い訳ばっか言うんだもん。

連絡して明日取り行けばいいじゃん。

この一言で一蹴して連れ帰ってきた。


｢え〜俺の腕も掴んでええよ？ほら、むきむきやで？｣

笑顔で二の腕を露出してくる。
まあ確かに。

｢そんな事よりすぎるさん、俺の部屋勝手に入ってないですよね？｣



俺の腕そんな事で片付けられた…と悲しい顔をしたすぎるさんはびくりと体を反応させる。

｢え、なんで？｣



｢俺、ゲーム貸した覚え無いんですけど…｣





｢は？！なんではっち知ってんの？…もしかしてAちゃん言ったん？？？？？｣


｢いや借りたって言ってたじゃないですか〜！｣

見せないでとも言ってないし！


私関係ないもーん

ほっといてご飯作ろ。


｢…どこすか。詰んだとこ。｣


お？



｢え、怒ってへんの？怒ってもええよ？｣

｢どっちだよ！！！｣

｢いつも怒ってたやん！！！怖！｣


いつも通りって意外と難しいよね。


｢ふは、すぎるさんってマゾですね笑｣


｢Aちゃんになら虐められてもええなぁ｣


｢それガチのやつじゃないすか。秋浜、逃げろ。｣


すぎるさんって不思議に凄いとこあるよね。
あんな、ぎこちない私らの会話もすんなりいくし。


適度に感心しちゃうわ。

37.おかえり→←35.下手くそな誘い【はっちside】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す