記憶が無い ページ48
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目を開けたら知らない天井が目に入った。
『私やったな!?やってんな!?』
「うるさ…起きたか酒乱」
『しゅ、酒乱!?梅くん!?』
昨日の記憶が無い。衣服は乱れてないけど梅くんのものと思われるロンTを着ている。
「本当に大変だったんだから」
『ごめんなさい…あの、一体何が…』
聞くところによると、ワインを飲んで酔っ払った私は梅くんにおんぶしてもらってしばらく過ごし、『降りる!』と言って入ったコンビニでメイク落としを買ってもらい梅くんの家に帰宅したらいい。
「帰ってきて服脱ぎ出すし急いでロンT着せたら化粧落としてとか言うし」
『ごめんなさい以外の言葉が見つからない』
「頼むから俺が居ないところでワイン飲まないで」
『梅くんが居たらいいってこと?』
「居てもダメ。もう禁止」
『一生飲みません』
「反省して」
ワントーン低い声で淡々と話すからちょっと怖い。そりゃそうだ。ノンアルで過ごして、あの場で飲んでないのは梅くんくらいだった。介抱出来るのは正常な梅くんしかいない。
『ごめん…』
「や、そんな怒ってないからいいけど」
『もう私一生反省する…!本当にごめんね…』
「泣くほど?もう分かったってば」
『許してくれる…?』
「許す許す」
『じゃあギューして…』
「はいはい」
広げてくれた両腕の中に飛び込んだ。胸板に頭をぐりぐり押し付けてたら押し返されたけど。
「とりあえず昨日の続きしていい?」
『続き?何かしてた?』
「覚えてないの?服脱ぎ出して 梅くんとえっちなことしたいって言ってたじゃん」
『え!?』
「じゃあしよっかって言ったら、やっぱりいいって寝たんだよ」
申し訳ないが全然覚えていない。っていうか私そんなこと言うかな?絶対言わないよね?そんな大胆なこと。
『梅くん絶対嘘ついてるじゃんそれ』
「いや嘘じゃないよ」
『嘘だ〜』
「うん」
『いや嘘なんかい。びっくりした』
「俺が言ったんだよ。けどAが急に寝たから」
『そうなんだ…』
「で、続きしていい?いいよね、昨日の詫び」
『好きにしてください…』
「あ、言ったな」
私要らんこと言ったな。やったな。
着ていたロンTに手が伸びてきてあっという間に床へポイッとされた。若干アルコールが残ってる気がするけど、今の一瞬で梅くんに酔ってしまった。
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p@n@(プロフ) - サチさん» コメントありがとうございます!続きはしっかりハピエン(?)にするつもりではいるので泣かないでください……!こらからもよろしくお願い致します! (2021年3月17日 23時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 初コメ失礼します。ずっと読ませて頂きました。とても楽しい作品でしたが、最後でビックリしてしまいました(泣)どうか無事で…と願うばかりです。続きも頑張って下さい! (2021年3月17日 23時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです…ペースが早くて大丈夫かなと不安だったので安心しました…!これからも楽しんで頂けるように頑張りますのでよろしくお願い致します! (2021年3月13日 22時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 初コメント失礼します!いつもお話が進んでいく度に楽しみになっていって、、、こんなに面白いお話作ってくれてありがとうございます!続き楽しみにしております! (2021年3月13日 20時) (レス) id: 449ab25172 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - みやさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなり申し訳ありません。楽しんで頂けて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 8時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:p@n@ | 作成日時:2021年2月23日 10時