寒い日は ページ44
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自分で聞いた事のない声をたくさん聞いた気がする。今まで声優をやって来ても出したことの無い声だった。それが恥ずかしくて抑えようと頑張ったけど無理で、「可愛い」と言ってくれる梅くんの優しさに涙が出た。
多少のダルさは感じるものの、そこまでではなかったから今は大人しく梅くんの腕の中に抱かれている。
直に触れる体温が心地良い。
梅くんが買ってきた小さい箱の中身は結局全部使われる事無く床に落ちている。体力が無さすぎた。
そして体温の心地良さに包まれていつの間にか寝ていた。
目が覚めたらもう朝どころか昼だった。今日明日はオフとはいえさすがに寝すぎた。そして腰が痛い。
ベッドから降りようとしたら、お腹の辺りにいつの間にか起きていた梅くんが抱き着いてきた。
『おはよう』
「おはよ…」
『梅くんもうお昼だよ』
「まじでか……まだ眠いわ」
『まだ寝とく？』
「Aも一緒寝る」
『はーい』
ベッドから降りずにそのまま布団の中に戻った。完全なる抱き枕状態。
『梅くん』
「ん…」
本当にまだ眠そう。目なんて閉じてるし。
ほっぺをつんつんしたけど無反応だ。
『今日何する？』
「うん…」
『や、うんじゃなくて』
「じゃあ今日はずっとここにいる」
『えー、お出掛けしない？』
「クリスマス本番って明日でしょ」
『うん』
「じゃあ明日出掛けよう」
『やった〜約束ね』
「はいはい。今日は俺が好きなようにする」
『え』
目が覚めて来たのか、身体をまさぐり始めた。閉じてた目も開いた。
「可愛いな」
『え？』
「そういうとこが」
『ふふ、ちょっとよく分かんない』
「分からなくていいよ」
『うん…』
結局本当に一日中ベッドの上に居た。梅くんが手を伸ばした先の小さい箱はついに中身を使い切ってしまった。
一緒にお風呂に入って、戻ってきてお腹が空いたことに今更気付いた。冷蔵庫の中を見たら何も無い。
「なんか買いに行くか」
『そうだね。でももうスーパー閉まってないかな？』
「や、ギリギリ間に合うだろ」
『じゃあ早く行こ！』
いつの間にかお揃いで買っていた寝間着で外に出た。
靴下履かずにサンダルで来ちゃったから寒い。
「馬鹿なの？寒いに決まってるじゃん」
『梅くん靴下履いてるとかずるいんだけど…言ってよ…』
「そんなんいちいち言わないって。ほら」
腕をグイッと引っ張られて、距離が縮まった。嬉しかったから引っ付いて歩いてたら「歩きにくい」と言われたけど聞こえないふりをした。
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p@n@(プロフ) - サチさん» コメントありがとうございます！続きはしっかりハピエン(？)にするつもりではいるので泣かないでください……！こらからもよろしくお願い致します！ (2021年3月17日 23時) (
レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 初コメ失礼します。ずっと読ませて頂きました。とても楽しい作品でしたが、最後でビックリしてしまいました(泣)どうか無事で…と願うばかりです。続きも頑張って下さい！ (2021年3月17日 23時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです…ペースが早くて大丈夫かなと不安だったので安心しました…！これからも楽しんで頂けるように頑張りますのでよろしくお願い致します！ (2021年3月13日 22時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 初コメント失礼します！いつもお話が進んでいく度に楽しみになっていって、、、こんなに面白いお話作ってくれてありがとうございます！続き楽しみにしております！ (2021年3月13日 20時) (レス) id: 449ab25172 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - みやさん» コメントありがとうございます！お返事遅くなり申し訳ありません。楽しんで頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年2月27日 8時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2021年2月23日 10時
