君で溢れる【梅原裕一郎】

中島家の日常 ページ36

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「皆さんこんばんは中島ヨシキです」

『中島Aです！』

「A！」

『はい！』

「お誕生日おめでとうー！」

『ありがとう〜！』

「というわけで、ケーキカモン！」

『ケーキ！？イチゴいっぱい乗ってる！ありがとうございます！』

「まあ食べながら聞いといて」

『はーい』

「Aも19歳になり、10代最後の歳ですよ」

『だね』

「どうだった？10代は」

『なんだろう、色々あって楽しかったな。よっちゃんと暮らしてた時期が一番楽しかった』

「ほんと？嬉しい」

『うん。よっちゃんが声優になってさ、私も同じ職業に就きたいと思って事務所のオーディション受けたじゃん。それが転機だったなぁ』

「そうだね、たしかに。びっくりしたもん。何も言わずに受かってたし」

『サプライズだね』

「一番嬉しかったサプライズだよ。あー、なんか感慨深いな」

『ねー。だめだ、ケーキが美味しすぎて話が入ってこない』

「俺も食べよう」

『あ、よっちゃんがさ、色んなコンテンツに出てるじゃん。それで人脈？も広がって本当に嬉しい』

「なんか分かんないけど伊東さんと波長合うよね」

『うん。なんか癒されるんだよね。あと淳弥くん』

「このメンツはよく家来てたもんね」

『ねー。淳弥くんのさ、あの感じが面白くて好き』

「感情ない所ね」

『そうそう。あと推しだもん。舞田先生大好き』

「榎木さん嬉しそうだよね。それ言うと」

『めっちゃ笑ってくれるもんね。同じ作品に出させて頂いて幸せですほんと。ありがとうございます』

「ケーキをパクパク食べながら……」

『美味しすぎて…』

「いっぱい食べなね。じゃあ学生生活はどうだった？」

『んー、楽しかった！友達も応援してくれたし、行事の時に仕事被ったりも無かったし…入学式と卒業式によっちゃんがちゃんと毎回来てくれてたのが嬉しかったな』

「高校なんかは俺だけだったね、家族で行ったの」

『うん。よっちゃんが来てくれればそれで嬉しいもん。成人式行けないから卒業式来てくれてて良かった〜って思う』

「そうね、成人式の日仕事だもんね。来年の仕事も決まってるのは有難いことだよ」

『ほんとにそう。ありがとうございます…嬉しくてたまらないです。楽しみな仕事だし』

「そうこう言ってるうちにケーキ1ピース完食したね」

『美味しかった！食べることに真剣だったわ』

「クリームついてるよ」

『ん、ほんとだ。ありがとう』

「まだまだ目が離せないな〜。一旦CMです！」

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