作戦その4: 10月4日(日) ページ7
side: 主人公
「Aって本っ当に馬鹿ね!せっかく新人君が仲良くなろうと思ってご飯に誘ってくれたんじゃない!だいたいあんたは――――って聞いてるの!?」
.
つい2日前、資部に新入社員が入った。
年齢は私よりも1つ上。正直教育係なんて面倒でしかないからやりたくない。なのに
"あ、高宮さん!もし良かったらこの後ご飯とか、どうですか?明日休みですし!"
なんて軽く言っちゃって
仲良くしたくないわけじゃないけれど、あの時の私はどうも苛々していて
"え、あー…、ごめんなさい無理です"
自分でも驚くくらい素っ気ない返事をしてしまった。
感じ悪い人だと思われちゃうかなーやっぱり。
.
「ちょっとあんた人の話聞いてるの!?あたしはAの相談に乗ってるのに上の空じゃん!」
『ごめんみーちゃん、昨日の事ちょっと振り返ってた。』
乾いた笑いを吐き出して目の前でプンスカしているみーちゃんに目を移した。
「Aじゃなかったら私もう帰ってるわよ、まったく…」
『ごめんって』
実はしゅうさんのご飯の誘いを断ってしまった事をみーちゃんに話したら、ご覧のとおり雷が落ちた。
「あんた、これで新人に嫌われたらそれこそ自業自得じゃないの。」
『まあなんとかなるでしょ。』
「あんたねぇ…」
.
「あんたもうちょっと愛想良くした方良いわよ、本当に。絶っっっ対に良くしなさいよ!」
『はいはい、また明日会社でねー。』
「もうあんたって子は…。」
最後までプンスカした彼女は、お洒落なロングスカートをプリプリ振りながら改札を抜けた。
「さて、かえりますか。」
私は愛想をよくする為のいろんな事を考えながら歩き出した。
.
side: しゅさん
そういえば猫の餌がないなと思い、財布と家の鍵だけ持って家を出た。
昨日から高宮さんとどうやったら仲良くなれるかずっと考えていたけれど、どうしても答えがでなかった。
やっぱり俺は高宮さんの苦手なタイプの人で、高宮さんと仲良くするのは運命的に無理なのだろうかという結論しか出なかった。
「わからんなぁ…」
溜息と共に零れた言葉は、人混みに掻き消された
「――絶っっっ対に良くしなさいよ!」
「はいはい――」
え、と顔を上げると悩みの種である高宮さんが視界に入る。
「俺は仲良くなりたいんすけどねぇ…」
これも人混みに掻き消されて、俺は乾いた笑いを零す事しか出来なかった
作戦その5: 10月5日(月)→←作戦その3: 10月3日(土)
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にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» コメント貰うと、嬉しさのあまりニヤけが止まらなくなります…。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月18日 5時) (
レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» ありがとうございます!ご自分のペースで更新頑張ってください! (2018年3月17日 22時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» そんな、お気になさらないで下さい!^^ (2018年3月14日 18時) (レス) id: 1830aff928 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» すみません、やっぱりそうでしたよね、コメントした後にあれ軽くだったっけとか思って、コメントをしてしまったの申し訳ないです (2018年3月14日 17時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» 確か軽くって言ってた記憶があります…! shu3の生放送たまに見るんでけど、猫のご飯コールが聞こえてくるので今回小説に猫を加えさせていただいた次第です…! (2018年3月11日 15時) (レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんたろう | 作成日時：2018年2月25日 17時
