作戦その33: 10月14日(水) ページ37
side:主人公
なんかすごい振動を頭の近くで感じ取った私は、重たい頭を持ち上げながら確認した。
震えながら液晶画面を光らせて私の事を起こしてくれたスマホに感謝をしながら、現在時刻を確認しようとアラームを閉じる。
液晶画面には9:00とだけ表示されており、私はまさか、と冷や汗を垂らしながら呟いた。
『これ、完全に遅刻するやつじゃん!てかもう遅刻確定だわ!』
シャワーにトラマルのごはんの用意、自分のごはんの用意だってしていない。
何から手を付けたらいいんだ!と独り言をブツブツ呟きながらトラマルにご飯をあげて、私は風呂場へ向かった。
.
『そういえば蘭との打ち合わせもあるんだった…。』
無事シャワーを浴び終えて、いてて…と酒のせいで痛む頭を押さえながら、蘭に電話を掛けた。
「あ、A!!今どこにいんの!!?」
『ごめん、寝坊した…。あと少しで家出ます…。』
「はぁ…全く。急いで来てね。」
『らじゃ…。』
キーンと耳に響く蘭の声を聞いた後、私は出勤の準備へ取り掛かった。
まあ今日は会議ないし、適当にパーカーとスキニーで良いかと決めた後、お弁当箱を取り出した。
しまった…昨日夜ご飯作ってないからお弁当に入れるおかずがない!
しょうがないから今日は食堂で食べよう…少しばかり気分が下がってしまった。
『じゃ、トラマル行ってくるねー。』
私は猛ダッシュで会社へと向かったのであった。
.
『蘭、本当にごめん!まさか寝坊するとは思わなくて…。』
「まあさしずめ二日酔いってとこでしょ…気をつけなよ…。」
うっ、と声を漏らすと蘭が「まったくもう…。」と呆れた様子で腕を組んだ。
「とりあえず昨日大分進んだし、今日はゆっくり進めよ。」
『ありがとね…助かる。』
蘭が優しくて良かったなぁ、とホッと一息ついてから私たちは打ち合わせを始めた。
.
「次の日が仕事あるときはお酒減らす事!」
『はい!すいませんでした!』
最後の最後に蘭にお叱りを受けて、今日の仕事は幕を閉じたのだった。
作戦その34: 10月15日(木)→←作戦その??: 番外編
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にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» コメント貰うと、嬉しさのあまりニヤけが止まらなくなります…。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月18日 5時) (
レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» ありがとうございます!ご自分のペースで更新頑張ってください! (2018年3月17日 22時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» そんな、お気になさらないで下さい!^^ (2018年3月14日 18時) (レス) id: 1830aff928 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» すみません、やっぱりそうでしたよね、コメントした後にあれ軽くだったっけとか思って、コメントをしてしまったの申し訳ないです (2018年3月14日 17時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» 確か軽くって言ってた記憶があります…! shu3の生放送たまに見るんでけど、猫のご飯コールが聞こえてくるので今回小説に猫を加えさせていただいた次第です…! (2018年3月11日 15時) (レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんたろう | 作成日時：2018年2月25日 17時
