作戦その31: 10月13日(火) ページ34
side:主人公
久々にはっちと飲みに行くということで、大分気分があがっていた。
行きつけの居酒屋に入り早速ビールを注文するや否や、私たちはすぐ乾杯してジョッキに口を付けた。
ビールを飲みながらはっちがそういえば、とでも言うように口を開き
「お前、好きな人できたべ」
と、何か真剣に質問してきた、
でも自分では正直思い当たる節が何もないし、いつもの調子で
『わかんないな〜』
とやる気のないような返事をすれば、それ以降はっちが問いかけてくることはなかった。
あれから軽く1時間ほど滞在し、お互いに何杯かお酒をおかわりした後
明日も仕事あるしそろそろ帰るか、とはっちの一言でお開きとなった。
.
『家まで送ってくれてありがとうねー、じゃおやすみ!』
「打ち合わせ大変だろうけど、頑張れよ。」
心の中でカップルか!なんて突っ込みを入れながら、自分の部屋に戻るためエレベーターのボタンを押した。
あれだけ飲んだのに意識はちゃんとしているし、三半規管も比較的大丈夫だ。
つくづく自分の酒豪っぷりには日々感謝である。
.
『トラマルただいまー。』
鍵を開けて扉を開けようとすると既に家の中からトラマルの鳴き声が届いてきた。
ご主人様が帰ってきたぞー、と頬を緩ませながら玄関へ足を進めた。
『あー、はっちと飲んだけど酔い醒めちゃったし、もっかい飲もうかなー。』
まったくふらつくことのない足取りで冷蔵庫へ向かい、お酒の缶を二つほど取り出してこたつへ向かった。
"お前、好きな人できたべ"
その言葉がずっと頭の中に残っており、もやもやしてイラついてきた。
『分かるわけねーべ…』
プシュッ、と缶を開けて一口飲んだ後
トラマルを膝の上に乗せて、やけになってお酒を一気に飲み干した。
好きな人できたでしょなんて言われても、正直私自身が自分に好きな人がいるのか分かっていない。
何となくこの人なのか?というシルエットは出てきたものの、思いのほかアルコールが回ってしまい
私の脳は考えることをを完全に停止した。
『トラマル、お前は私の好きな人が誰だかわかるー?』
トラマルに問いても、私の可愛いトラマルは喉をゴロゴロならすばっかりで
うんともすんとも鳴いてくれやしない。
気づいた頃には深い眠りについてしまっていて、朝を迎えて振動するスマホにも気づかないくらい爆睡してしまっていた。
作戦その32: 10月14日(水)→←作戦その30: 10月13日(火)
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にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» コメント貰うと、嬉しさのあまりニヤけが止まらなくなります…。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月18日 5時) (
レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» ありがとうございます!ご自分のペースで更新頑張ってください! (2018年3月17日 22時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» そんな、お気になさらないで下さい!^^ (2018年3月14日 18時) (レス) id: 1830aff928 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» すみません、やっぱりそうでしたよね、コメントした後にあれ軽くだったっけとか思って、コメントをしてしまったの申し訳ないです (2018年3月14日 17時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» 確か軽くって言ってた記憶があります…! shu3の生放送たまに見るんでけど、猫のご飯コールが聞こえてくるので今回小説に猫を加えさせていただいた次第です…! (2018年3月11日 15時) (レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんたろう | 作成日時：2018年2月25日 17時
