作戦その14: 10月7日(水) ページ17
side: しゅさん
「Aちゃん!―――!」
『あ、いや…はは』
ちょうどお昼の時間に出勤した俺は高宮さんと高宮さんにご飯を誘う男性のやりとりを丁度目にした。
高宮さん、困ってるのかなぁ。笑いが乾いてるし…?
昨日泊めてもらって迷惑かけたし、声かけてみようかな。
「あの、高宮さん…。ご飯、一緒に食べませんか?」
一緒に食べませんかなんて…高宮さんが作ってくれたお弁当なのに、どの立場から言ってるんだろう俺。
.
突然早足になった高宮さんを追うように資部の部屋へ入った。
「あれ、どこ?」
さっき部屋に入っていく高宮さんを見たはずなのに見当たらない。
「Aならそっちにいるよ。お弁当持ってた。」
他の企業宛に手紙を作成している胡椒さんが指でチョイチョイと指した。
資部は割と自由で、部屋の奥にはこたつが置かれていた。
胡椒さんが指さしてた方向を見てみると、そのこたつに高宮さんがお弁当を横に置いて突っ伏している。
「あの、高宮さん。ご飯、一緒に食べませんか?」
どこかで言ったようなセリフを、口からもう一度吐き出した。
.
「高宮さんこの出汁巻き卵焼き美味しいですね」
「このおひたし美味しいです!」
「高宮さんって料理凄い上手なんすね〜」
『しゅうさん、いいですからそれ。食べ終わったら容器返してくださいね…。』
高宮さんと一緒に過ごしていくうちに何となく特徴を1つ掴めた気がした。
高宮さんは恐らく人を褒めたり、自分が褒められる事に全く慣れていない。
「ご馳走様でした。高宮さん、何から何まで本当にありがとうございました。いつか必ずお礼します。」
『え、いいですよ。さっき助けてもらったし』
.
「そういえば、俺気になったんすけど…。」
『なんですか?』
「高宮さんって東北出身なんですか?テーブルの上のお菓子…。」
『え、あ、ちょ。へ、いつ見たんですか。』
「えっと、今朝ですかね…。」
もしかして、まずったか?これ
.
遡ること少々。今朝高宮さんか出勤した後、俺は結構な時間体調を整えていた。
シャワーを浴びさせてもらったりした後、ふとリビングのテーブルの上にある籠の中のお菓子に目が行った。
「――の月、――せんべい、へぇーﾅﾝﾀﾞｺﾚ。」
.
「結構東北のお菓子置いてありましたしね、気づきますね。」
『う…。』
「一番の決め手は牛タンです。」
『終わった…。』
作戦その15: 10月7日(水)→←作戦その13: 10月7日(水)
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にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» コメント貰うと、嬉しさのあまりニヤけが止まらなくなります…。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月18日 5時) (
レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» ありがとうございます!ご自分のペースで更新頑張ってください! (2018年3月17日 22時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» そんな、お気になさらないで下さい!^^ (2018年3月14日 18時) (レス) id: 1830aff928 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» すみません、やっぱりそうでしたよね、コメントした後にあれ軽くだったっけとか思って、コメントをしてしまったの申し訳ないです (2018年3月14日 17時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» 確か軽くって言ってた記憶があります…! shu3の生放送たまに見るんでけど、猫のご飯コールが聞こえてくるので今回小説に猫を加えさせていただいた次第です…! (2018年3月11日 15時) (レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんたろう | 作成日時：2018年2月25日 17時
