作戦その13: 10月7日(水) ページ16
side:主人公
『じゃ、私先に会社行くので。申し訳ないんですけど鍵、お願いしますね…。』
「はい。い、いってらっしゃい…?」
『……はい。』
新婚みたいな会話になってるけどしゅうさんとは全くそんな関係ではない。寧ろ違う。
頭を抱えながら会社へ向かった。
.
「おぉー、Aちゃん!久し振りやな!今日の会議よろしくな!」
『うっさい…。』
肩をバシバシと叩く大声の関西人の名はすぎるさん。販売部の化け物(褒め言葉)だ。
「またまたー!俺と会議出れて嬉しいんじゃないの??」
すぎるさんはウリウリと私の肩を小突いてくる。
『めんどくさ…。だからおじさんとの会議嫌なんだよ…。』
「おじさんちゃうわ!!!!!」
.
なんとか販売部の会議が終わり時計を確認すると、もうお昼になろうとしていた。
しゅうさんはもうとっくに出社してるかな、いやでも体調整うのに時間かかるか…
そんな事を考えながら資部の部屋に戻ろうとしていると
「Aちゃん、ごはん一緒に行かへん?てか行こうや!」
すぎるさんに大声で呼び止められ足を止めた。
『け、結構です。私忙しいんで…はは。』
すぎるさんに引きつった笑いをプレゼントした私は、誰かの助け船が来るのを必死に待っていた。
「あの、高宮さん…。ご飯、一緒に食べませんか?」
『是非ご一緒させて下さい。じゃ、すぎるさん私はこれで。』
ありがとうしゅうさん。
よくやった、昨日しゅうさんを助けた自分。
昨日私が助けたしゅうさんはきちんと恩を返しに来てくれたよ。
「えぇー!!Aちゃんその男の人誰なん!」
『秘密です。それじゃ、すぎるさん今日はお疲れさまでした。お先に失礼します!』
なんとかすぎるさんとの食事をかわし、しゅうさんの横に並び歩き出した。
「Aちゃん今度会ったら絶対にご飯行こうなー!!!絶対やで!!!」
耳を塞ぎたくなるような大声を出すすぎるさんの問いかけに、片手を振って返答した。
.
『しゅうさん、有難うございます。助かりました…。』
「はい、何か困ってるように見えたので…。」
『じゃ、お弁当食べましょうよ。』
「え?」
『あの、この前ごはん断ってしまったお詫びです…。』
「…へ?あの、なんて…」
『――っ!』
なぜか恥ずかしくなってしまって、途端声が小さくなってしまってしゅうさんに聞き返された。
頭が真っ白になって、顔は真っ赤になって、私はしゅうさんを置いて足を速めた。
作戦その14: 10月7日(水)→←作戦その12: 10月7日(水)
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にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» コメント貰うと、嬉しさのあまりニヤけが止まらなくなります…。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月18日 5時) (
レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» ありがとうございます!ご自分のペースで更新頑張ってください! (2018年3月17日 22時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» そんな、お気になさらないで下さい!^^ (2018年3月14日 18時) (レス) id: 1830aff928 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - にゃんたろうさん» すみません、やっぱりそうでしたよね、コメントした後にあれ軽くだったっけとか思って、コメントをしてしまったの申し訳ないです (2018年3月14日 17時) (レス) id: 3daab1a769 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたろう(プロフ) - 犬田さん» 確か軽くって言ってた記憶があります…! shu3の生放送たまに見るんでけど、猫のご飯コールが聞こえてくるので今回小説に猫を加えさせていただいた次第です…! (2018年3月11日 15時) (レス) id: 55f109a353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんたろう | 作成日時：2018年2月25日 17時
