*:.｡. プロ野球 短編集 *･.*

｜山田哲人｜ ページ1

最近 試合や練習で
忙しなくしていた哲人から



「来週の日曜日空いとる？２人でどっか行きたいな思ったんやけど」



と連絡が来たとき、久しぶりに彼に会える嬉しさでいっぱいになった。




手を繋いでショッピングモールを回り、夜ご飯を食べたあと、明日の練習は午後かららしい哲人の家にお邪魔することに。



ソファに並んで座ってテレビを見ている今、
お風呂上がりで少し色気のある哲人の横顔がチラチラと視界に入ってドキっとする。



「そんなに見られると照れるんやけど笑」
「えっ、！」



突然こちらを振り向きながらそんなことを言う哲人に思わずびっくりしてしまった。
向けられたその笑顔に、少し頰を赤らめてしまったから それを隠すためにクッションを抱きしめて顔を埋める。



「見てないよ。」
「ほんま〜？あいり、顔赤いで？笑」



ほれほれって私をつつく哲人には何でもお見通しで、その余裕さが少し悔しい。
まるでいつも私ばっかりが哲人にドキドキしているみたいで。



すると、今までちょっかいを出していた哲人の動きが止まった。
どうしたんだろうと思い、顔を上げようとしたが



その前に哲人が優しく私のことを
そのまま抱き寄せた。

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