Sweet Night, and You

１９＿ 丸佳浩 #新婚初夜 ページ24

少しドキドキするのは


まだ慣れない寝室のせいか、

恋人から夫婦へと更新された関係のせいか。








届けを提出し、
晴れて夫婦となった私たちが迎える最初の夜。








つまり新婚初夜
















「…ニヤニヤしないで。笑」







私の上に跨る佳浩の顔が
いつもよりも緩まっているのが妙に目につく。











「だってなんか照れんだもん。」


「じゃあ止める？」











照れるのは彼も一緒かと安心した流れに任せて、ちょっとだけ意地悪な質問を。












「ん…」


「……止めない。絶対」











吸い付いた熱い唇から、

少し特別感のある夜が始まった。



















僅かな明るみに照らされた彼の顔が
今までの何倍も魅力的に見える。











体のラインをなぞる指に反応して
思わず出てしまう声。












「…ゃ……あ、」











手で顔を覆っても

すぐに外されてしまって、









目が合う度に
やっぱり湧き上がる少しの照れ。














「あ…っ！」


「もっと…聞かせて… 、」














快楽の中で
ぼんやり視界に捉えたのは


薬指のリング







その存在が嬉しくて。
















「似合ってるよ。」


「え？」


「指輪。これ選んで正解だったね。」
















私がずっと指輪を見ていたのに気付いたのか、佳浩にそんなことを言われる。











行為をしながら、こんな幸せな会話を出来る日がくるなんて思ってもみなかった。










「ね、ありがとう。」


「…俺のほうこそ。」










今夜は、

きっと永遠に忘れない夜



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リクエスト有難うございましたﾟ*✩‧₊˚

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