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〈 クリスマス (過去編) 〉 ページ23

西川side


今日はクリスマス



1年に1度のこの日
ええ雰囲気が溢れる街の中、
あいりの家を目指して車を走らせる。









「待った?」


「ううん、大丈夫。ありがとう。」


「はよ乗り。」






いつも以上にお洒落に着飾ったあいりに、少しドキってしてしもた。







お互いの会話が少しぎこちないのは
少し前にしとった小さな喧嘩のせい





時間の経過とともに
自然と仲直りしたつもりの俺らやけど、
やっぱり話すと気まずさが目立ってまう。








「寒ない?」


「ん、大丈夫だよ。」







嘘やな





赤くなった指先と、すり合わせる両手から
容易に分かってまう。







本当は温めてやりたいのに
喉元で詰まる言葉。








素直に「ごめん」が言えんのは
お互いに不器用やから。










夕飯を済ませ
2人で俺の車に乗り込んでも

まだ胸のどこかに残る違和感。




せっかくのクリスマスやから、
彼女になにかしてやりたいって気持ちが溢れて視線をやると、

窓の外の何かに目を奪われとるあいり












その先を追って見えたんは、
大きなクリスマスツリーとイルミネーション。









あいり好きやろな、こういうの





長く付き合っとったら分かるで。








「え、遥輝?」







帰路から外れて
近くの駐車場に入ったのに気付くと
あいりはキョトンとしとる






「ほら、はよ行こ。」








ツリーの前まで来ると、
それを見上げるあいりは子供みたいにニコニコして、
彼女の目にイルミネーションの光が重なる。












「寒ない?」








さっきとは違う



今度はもういつも通りの感じで
同じ質問を彼女に






すると、









「…ちょっと寒い。」





今度は素直なまま、
少しだけ照れたあいりが
俺を見上げた。





「しゃあないから手繋いだる。笑」






本当は俺のほうが早く繋ぎたかったけど
そこは内緒や。





「しゃあないからポッケに入れさせたる。笑」


「なんやそれ。笑」






関西弁を真似して
俺のポケットに繋いだままの2人の手を入れたあいりが
どこまでも愛おしい。





赤なる顔を隠すように
俺は目の前のクリスマスツリーを見上げた。

_____

Happy, Merry Xmas .·˖*✩⡱

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設定タグ:プロ野球 , 西川遥輝 , 北海道日本ハムファイターズ   
作品ジャンル:恋愛
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レイラ(プロフ) - さやさん» こんばんは☆お久しぶりです^^ 今日から新作始動になります!まだ始まったばかりなので、しばらくはここで西川選手中心になりそうですが、少し余裕が出てきたら また新たに新作を出そうと思います(><)今後ともぜひ宜しくお願いします! (2019年8月25日 21時) (レス) id: 3b7afaa3ee (このIDを非表示/違反報告)
さや - こんにちは! 新作始動ですか? 西川遥輝familyも好きでしたが、カープの安部友裕familyも好きだったので、気が向いたそちらもお願いしますm(__)m (2019年8月25日 14時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイラ | 作成日時:2019年8月25日 6時

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