･*.:+ 西川Familyへようこそ･:*.+

〈 会いたい 〉 ページ12

部屋の整理をしていると、蘭那が私のところにやってきた。






「ままー」


「どうしたの？」


「ぱぱ、まだ来ない？」






今日は遥輝が遠征から
帰ってくる日なんだけど、

まだ家には到着していない。




たぶん今は帰り道の途中かな










「あと少し待とう？」


「ぱぱに会いたい…」







俯きながら、少し頰を膨らませて
シュンとする蘭那。









これを遥輝に見せたら
かわええな〜ってデレるだろうな。笑





だけど蘭那は寂しくて仕方ないみたいだから、小さな体をそっと抱き上げる。









「パパが来たらいっぱい遊んでもらおうね。」


「うん、」


「きっとパパもね、蘭那に会いたがってるよ？」


「ほんと？」


「もちろん。笑」








そう伝えれば、
蘭那に少しずつ笑顔が戻り始めて一安心。












肩をなでおろすと
ふいに蘭那が私のほうを見上げて









「ままもぱぱに会いたい？」


「え？」








突然そんなことを言われびっくり











恥ずかしくて、遥輝にはなかなか言えないけれど














「うん。ママも早くパパに会いたいな。」









蘭那にだったら言えるような気がして。


















その少しあと、







「ただいまー」


「ぱぱ来た！」









遥輝がリビングのドアを開けた瞬間、抱きつく蘭那。












「会いたかったで〜！」











ね？やっぱり。笑












「蘭那も早くパパに会いたかったんだよね？」って私が言うと、

照れた様子の蘭那が
遥輝に抱きつきながら顔を埋める。









そしてパパの顔も緩みまくり。笑















「でもね？ままも、ぱぱに早く会いたいって言ってたよ。」


「ん？」


「ちょっ…！」













止めようと思ったときには
時すでに遅く、、











チラリと遥輝を見やれば、ニヤニヤしながらこちらに目を向けてた。















「そうなん？笑」


「…知らない。」


「素直になればええのに。笑」









ああ、
恥ずかしすぎてどうにかなりそう。













肩をつんつん突いてくる彼に、赤くなった顔を見られないよう
思いっきり抱き着いた。




＿＿＿＿＿


お気に入り登録250人突破…！♔

とってもとっても嬉しすぎです ∩(´；ヮ；｀)∩



のろのろカメ更新ですが、これからもどうぞ宜しくお願いします❁

〈 ビジター 〉→←〈 あの日の言葉 (過去編) 〉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す